阪神・秋山、3年連続2桁星だ 寅年Vへ生え抜き最年長投手の自覚

 阪神・秋山拓巳投手(30)が8日、京都府内のグラウンドでオリックス・平野佳寿投手(37)らと行う合同自主トレを公開し、今季セ・リーグの投手で唯一、挑戦権がある3年連続2桁勝利を目標に掲げた。先発陣の先頭に立って戦う決意を示しつつ、若手投手陣の底上げの重要性も熱く語った。ねじりを意識した新フォームにも手応えを示しており、寅年の優勝実現へ準備を進めている。

 額にしたたり落ちる汗を拭いながら、キャッチボールを行う秋山は白い歯をのぞかせた。昨季まで三塁ベースに向けて水平に左足を上げていたが、ねじりや捻転動作を意識してやや三遊間方向に向けて上げる新フォームに着手。「腕が振れるような感覚が今、出ている」と手応えをつかみつつあるところだ。

 昨季、2年連続2桁勝利を達成。「2年連続2桁ができたので、3年連続2桁を目指したい」とさらなる目標を設定した。セ・リーグで同記録への挑戦権があるのは、秋山ただ一人。有言実行へ、現在は直球の質向上をテーマに練習に励む。

 岩田稔が昨季で引退し、生え抜き最年長投手となったが自覚も強い。自身の活躍もさることながら、次代を担う投手の台頭を望み「チーム全体のレベルを上げないと優勝には近づけない。自分だけじゃだめかなという気持ちは強く持っています」と力強く訴えた。

 例年通りオリックス・平野佳らとの合同トレだが、今年は広島・中村祐が秋山に自主トレを志願し、新たに後輩が参加。キャッチボール中は足の上げ方などを指摘していた。若手の頃から他球団の選手に学び、新鮮な指導や刺激を受けることに意味があると強調。「(阪神の)若い子からもそういう選手が出てくれれば。僕に限らず、誰かにお願いする形でも」と熱く語った。

 今季も先発陣の先頭に立って戦うつもりだ。「寅年なので阪神が優勝して、いい一年にしていきたい」。3年連続2桁勝利を達成し、秋には歓喜の美酒に酔いしれる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス