阪神・藤原オーナー「努力した成果」激烈V争い 来季リーグ制覇へ手応え強調
阪神は28日、甲子園の室内練習場で仕事納めを行った。藤原崇起オーナー兼社長(69)は、あと一歩でリーグ制覇を逃した悔しさの中にも「昨年に比べて大きな進歩を、進化を成し遂げた」と強調。谷本修球団副社長(57)、嶌村聡球団本部長(54)もそれぞれの言葉で、2022年の優勝へ向けて思いを強くした。
冒頭あいさつで、藤原オーナー兼社長はリーグ制覇を逃した悔しさよりも、あえて今季の手応えを強調した。
「今年は最後までペナントレースを争ったわけでございますけど。残念でございましたが、昨年に比べて大きな進歩を、進化を成し遂げたというのは皆さんと一緒になって努力した、そういう成果だと思います」
またしても05年以来の頂点には届かなかった。首位・ヤクルトとゲーム差なしでの2位。それでも12球団最多となる77勝を挙げた。
自身は来年1月1日から再びオーナー職に専念する。百北新社長を迎え、新体制となる2022年を見据え、「必ずや来年末、チャンピオンフラッグをこの甲子園に持ってきてもらうと、このように考えております」と言い切った。
オーナーの「進歩、進化」を具体的に話したのは嶌村球団本部長だ。「特に野手は世代交代というか、ドラフトで取ってきた選手が頑張ってきてくれている。再建期の中で、だいぶ変わってきたなという思いは持っている」とうなずく。大山、近本と近年のドラフト1位で獲得した野手が、中心選手にまで成長。佐藤輝、伊藤将、中野もルーキーイヤーから躍動し、若い力が台頭してきた。
そして、本部長は「まだまだ若い。若手が多いので、足らずの部分も当然ある。年々、そこが埋まっていくと、よりいいチームになっていく」とさらなる伸びしろに期待する。
この日、甲子園の室内練習場外壁には来季のスローガン『イチにカケル!』の巨大幕が掲げられた。谷本副社長は「今季のちょっとの差が大きな差なんだというふうに思って、来季やっていかないと。気を引き締めてオフを過ごし、また2月1日から戦いの場に向かっていきたい」と来季を見据えた。確かな手応えを携え、球団、チーム一丸となって2022年こそ頂点を奪取する。
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