阪神・ドラ1森木“驚烈”ボディー!日本人投手トップクラスの数値「世界を代表する選手に」
今秋ドラフトで指名された阪神の新人8選手が12日、兵庫県西宮市内の甲子園球場内で体力測定を行った。その後は甲子園球場や鳴尾浜の「虎風荘」など各施設を見学。ドラフト1位・森木大智投手(18)=高知=は、体成分分析装置「インボディ」の計測で、日本人投手トップクラスの101点を記録し、他の種目でも新人トップの数値を記録するなど怪物っぷりを見せつけた。
高校生離れした、驚異の肉体の持ち主だ。森木が、筋肉量などを正確に計測できる体成分分析装置「インボディ」の数値で101点を記録。担当した仲野トレーナーは、満点は「120点くらい」と説明し、「筋肉量であったり、体脂肪率であったり、体はすごく良い状態」とポテンシャルの高さに感嘆した。
チームで同数値が100点を超えるのは、近大時代に100点を計測した佐藤輝や、江越、陽川らパワーのある野手陣。投手では、今季限りで退団したスアレスが110点台など外国人投手がほとんどで、日本人投手ではトップクラスの数値だという。
さらに垂直跳びで69センチ、立ち幅跳びで2メートル97、30メートル走では4秒01といずれも今回の新人でトップをマーク。他に数値は公開されていないが、握力なども計測し、同トレーナーは「全部ずばぬけて能力はすごい。すべてにおいてトップクラス。高校生ですけど、体を見てもスタートラインが高い位置にあるのかなという印象を受けました」と大絶賛だ。
ただ、森木は「予想以上の数値が出たので素直にうれしいです」と喜びつつも、満足はしていない。「ケガしないように、可動域も上げていきながらですね」とさらなる向上心をのぞかせた。
待望の瞬間も訪れた。この日、矢野監督と初対面。熱い言葉に耳を傾けた。目標を言い切ることの重要性を説かれ「1軍で1年目から勝ち星を挙げるっていうことを伝えましたし、将来的に世界を代表する選手になるっていうことを言ったので、有言実行できるように頑張ります」と堂々の宣言。指揮官からは、そのために「まずは阪神のエースになって」と声を掛けられたという。
昼食後には、甲子園球場も見学。これまでは観戦で訪れたことがあったものの、高校3年間で出場がかなわなかった聖地で、改めて思いを強くした。「大きかったですけど、圧倒される感じはなかった。それよりも早くグラウンドでプレーしたいって気持ちが大きかったので」。体も心もビッグな怪物ルーキーが、憧れの舞台で大暴れする。
◆インボディ 体のデータを測定する機器を手がけるインボディ社による体成分分析装置。筋肉量を把握するため人体成分を評価する検査が可能。体水分、タンパク質、ミネラル、体脂肪を測定し、身長や体重に基づいて脂肪率や骨格筋量を加味した筋肉の割合を表す「フィットネススコア」を弾き出す。標準より筋肉量が多いほど高い数値で、一般の平均値は70~80台とされている。
佐藤輝の近大4年時に測定した「フィットネススコア」は100で、日本人のトップラグビー選手と同等の数値だった。
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