阪神・及川、来季先発挑戦決定 矢野監督「最初は勝負させたい」

 「阪神秋季練習」(15日、鳴尾浜球場)

 阪神・及川雅貴投手(20)の先発挑戦が15日、正式に決まった。2年目の今季、1軍で登板した39試合は全て中継ぎだったが、矢野監督は「来季も先発で最初は勝負させたい」と明言。本人も秋季練習初日から先発再挑戦を志願しており「先発として1軍のマウンドに立てるように」と決意を新たにした。

 来季17年ぶりのリーグ制覇へ、若き左腕に開幕ローテ入りのチャンス到来だ。今季、中継ぎで奮闘した高卒2年目左腕・及川を先発に挑戦させることが決定。矢野監督がその構想を明かす。

 「及川は、来季も先発で最初は勝負させたいな。まずは先発でやってみて、どこまでできるのかというのもやってみたいと思うしね。今年、最初に中継ぎを経験したのも俺はプラスやと思うんで」

 昨年はファームで先発を務めていたが、リリーフ左腕が不足していたチーム事情もあり、今季の1軍での働き場はブルペンだった。39試合に登板して2勝3敗、防御率3・69。「中継ぎがどれだけ大変かを経験した上で先発に行ければいろんなことが見える」と指揮官は評したように、先発陣に割って入ることを期待している。

 投手組が秋季練習を行う鳴尾浜で、矢野監督からの先発構想を伝え聞いた及川は満面の笑みだった。「先発をやらせていただけるなら、これ以上うれしいことはない」。先発挑戦を志願していただけに、モチベーションはさらに高まった。

 来季の先発ローテ候補と目される左腕は、ルーキーながら10勝をマークした伊藤将。そして左肩コンディション不良で出遅れたが、リーグトップタイの2完封を含む4勝を挙げた高橋がいる。

 「あの先発2人(伊藤将、高橋)より下にいるのは確実。競争にはなると思うんですけど、食らいついていきたい。先発として1軍のマウンドに立てるように」

 矢野監督からは同世代のロッテ・佐々木朗に「追いついてほしい」と期待され、及川も「同級生にできるなら、自分にもできる可能性はある」と力を込めた。奥川、宮城、佐々木朗にも負けない先発投手へ。虎のブルペンを支えた今季の経験を武器に、来季は先発でブレークを狙う。

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