阪神・矢野監督、続投決定「1年間どう戦っていくか、そこにも重点を」【一問一答】
阪神の矢野燿大監督(52)の単年契約での来季続投が9日、正式に決定した。この日、大阪・野田の電鉄本社で藤原崇起オーナー(69)にシーズン終了を報告。谷本球団副社長と臨んだ会見で「来季こそ期待に応えたい」と2022年シーズンも指揮を執ることを明言した。ゲーム差なしの勝率わずか5厘差で優勝を逃した今季の収穫、反省点を挙げながら、勝負の4年目へ向けて、チーム全体の成長を誓った。矢野監督との一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-オーナー報告。
「若手をよく使って、よく頑張ったというお話も頂きましたし、一方で優勝を逃した、クライマックスも勝ち上がれなかったというところではまだまだ鍛えてさらに上を目指してほしいという激励の言葉も頂いた。何とかこの悔しさを明日からぶつけていきたいというお話をさせていただきました」
-続投要請の発表もあったが。
「3年間できていることも言っていただきましたし、僕としても来季、何とかその期待に応えたいという気持ちになりました」
-今季を振り返って。
「開幕からいいスタートを切れましたし、交流戦が終わるぐらいまで本当に目指す野球ができました。交流戦以降はチーム全体が調子も下がってしまいましたので、ずっと首位にいたので苦しいというか、勝つのって大変だなというのも実感させてもらいました。でも10月にはまたみんな本当にいい粘りを見せてくれた。そういうところではチーム全体の底上げ、チーム一丸となって戦う、そういうものはできたかなと思っています。だからこそすごく悔しいですし。でも選手もそうですけど僕も目の前の試合へ全力でやり切ってきましたので、そこに対する後悔はありません。ただ勝ち切れなかったというところではチームとしての成長と、僕の成長。それが必要だなと身をもって感じています」
-手応えを得た部分。
「チームが強くなる上では競争があってこそというのはずっと言ってきました。今年はルーキーがその競争にすごく入り込んできてくれた。一層競争が激しくなってチーム全体としても底上げができてきました」
-ルーキーの活躍。
「一番注目された佐藤輝もほんとに夢のあるというか、そういう選手だなと。一方で中盤以降、苦しい時間を過ごして、ここからプロ野球という世界で成長するためにはなくてはならない時間になったと思う。伊藤将司は新人で2桁勝利、ローテーションも1年間ほぼ崩すことなくやってくれました。中野に関しては1年目から盗塁王というタイトルを獲ったというのは、ほんとにビックリ。体は小さいですけど、子どもたちにも夢を与えられるような、そういう魅力ある選手。でも他の中堅、若手も黙っていないと思う。ショートにはいっぱい選手がいるので、そういうところでは誰が勝ち上がってくるのか楽しみにしています」
-新たな契約を結んだことについて。
「俺らの野球とかタイガースの野球とかを形にできなかったという悔しさは一年一年募る。それはやっぱり勝ってこそ言えること。形にしたいという気持ちは一年一年強くなっています」
-優勝へ必要な部分。
「優勝したヤクルトの高津監督なんかを見ていると1年間、どう戦うかというところをすごくやり切った結果なのかなと。目の前の試合を全力で勝つこともそうなんですけど、1年間どう戦っていくか、そこにも重点というか考えをもうちょっと足していく必要があるのかなと思います」
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