阪神ガンケルよく投げた!青木、山田、村上を3者K斬り 矢野監督「完璧じゃない?」

力投する阪神先発のガンケル(撮影・飯室逸平)
 2回、村上を空振り三振に斬るガンケル(撮影・飯室逸平)
 8回途中、交代を告げられマウンドを降りるガンケル(左)=撮影・北村雅宏
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 「阪神0-0ヤクルト」(20日、甲子園球場)

 勝ちたかった。勝たせたかった…。阪神のジョー・ガンケル投手(29)は7回2/3を94球で4安打無失点。長打すら許さず9奪三振、無四球と満点の投球内容を見せた。ただ無情にも勝利には結び付かなかった。

 「全体的にストライク先行で良いピッチングができたと思います」

 持ち味を遺憾なく発揮した。丁寧にコースを突き、ツバメ打線を翻弄(ほんろう)。初回は1死から青木に右前打を浴びたが、続く山田を投ゴロ併殺に打ち取り、快調に立ち上がった。

 圧巻は四回だ。ここまで対戦打率・400と苦手としている先頭・青木に対し、1ボールから追い込むと、内角低めスライダーでバットに空を切らせた。続く山田、村上も三振に仕留め、三回2死の塩見から4者連続K。手ごわい上位打線を機能させなかった。

 七回には1死から山田に右前打を浴びたが、続く4番・村上を内角低め直球で見逃し三振に。さらにスタートを切っていた一走・山田を捕手・坂本が刺して併殺に封じた。八回2死からサンタナに二塁内野安打を許したところで、お役御免。後を託した岩崎は、元山をきっちりと左飛に仕留めた。

 前回対戦した10日は3回2失点で早期降板。福原、金村両投手コーチらと相談しながらフォームを改良し、「一から新しい気持ちで」とこの試合に臨んだ。打線の援護に恵まれず、来日初の2桁勝利こそならなかった。それでも矢野監督は「もう完璧じゃない?本当に大事な試合っていうのはね、ガンケルもよく分かっている中でね。こういうピッチングをしてくれた」と賛辞を贈る。

 1年間ローテを支え、「投手コーチ、スタッフのみんなに感謝したい」と振り返ったガンケル。そんな助っ人に送られた惜しみない拍手には、虎党からの大きな感謝の気持ちが込められていた。

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