阪神・伊藤将 打球直撃にも耐え7回無失点の快投 球団新人左腕9勝目なら江夏氏以来

 7回、伊藤将は坂倉の打球が当たりベンチに戻る(撮影・山口登)
 7回、坂倉の打球が伊藤将を直撃する(撮影・飯室逸平)
 7回、坂倉の打球が直撃するも痛みに耐える伊藤将(撮影・飯室逸平)
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 「阪神-広島」(18日、甲子園球場)

 阪神の先発・伊藤将司投手は鋭いライナーが直撃するアクシデントにも耐えて、今季9勝目の権利を手にした。

 1-0の七回2死。坂倉が放ったライナーが左の尻付近に直撃。はねた打球をすぐに取りにいったが、一塁は間に合わず。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、マウンドの近くでうずくまった。

 一度、ベンチに下がったが、すぐにマウンドへ。客席からも大きな拍手が送られた。2死一塁から、菊池涼は三ゴロに斬って、アクシデントにも動じなかった。

 この日の伊藤将は素晴らしい投球。7回を4安打無失点だ。初回から五回1死まではパーフェクト投球。13日の巨人戦ではキャリア初の中継ぎ登板で3回無失点。そこから中4日でも影響は全く感じさせず、凡打の山を築いた。

 五回1死から坂倉にこの日、初安打を献上。続く菊池涼にも右前打を許した。しかし、堂林を中飛。林は空振り三振に仕留めた。六回は2奪三振で三者凡退。七回は先頭・西川に安打を浴び、絶好調の鈴木誠を迎えたが、遊ゴロ併殺打とした。

 「チームとしても負けることのできない試合でしたが、自分は自分のピッチングをすることに集中しました。ボールも低めに集めることができていましたし、全体的にいいピッチングができたと思います」とコメントした。

 今季9勝目の権利を持ったまま、七回に代打を送られて降板。このまま、チームが逃げ切れば、球団新人左腕では1967年に12勝を挙げた江夏以来、54年ぶりの快記録となる。

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