阪神・中田が引退会見で号泣「17年間、本当に幸せだったなと思います」
今季限りでの現役引退を発表した阪神・中田賢一投手(39)が29日、兵庫県西宮市内で引退会見を行った。「本当にやり切ったというのが一番。17年間、本当に幸せだったなと思います」と語った。
中田は福岡・八幡高から北九州市大を経て、2004年度ドラフト2巡目で中日に入団した。その後にソフトバンク、阪神と渡り歩き、プロ通算297試合に登板して100勝79敗、防御率3・75。荒れ球で打者を翻弄(ほんろう)する姿から「暴れ馬」の異名を取った。
会見の前には鳴尾浜のブルペンで投げ込んだ。「最後一人で黙々と投げようかなと思っていたんですけど、みんな見守ってくれて。ありがたかったですね。最後ちょっと送り出してくれた感はありますね」。同じく現役引退を発表した桑原、岩田稔や安藤2軍投手コーチらが見守る中で「投げ納め」を行った。
「最後にしっかりアウトローに真っすぐをビタッと決められたんで。最後に何か気持ち悪い真っすぐで終わりたくなかったんで、良かったです。3球投げミスしました。そういういうところだろうなと思いました(笑)」
今後については「大好きな野球に携わっていく仕事ができたらいいなと思います」と話した右腕。2007年に他界した父・治英さんの話題をふられると号泣。最後にサプライズでスアレスが登場し、花束を渡された。
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