阪神・青柳 2戦連続5失点 お得意さま相手にまさか背信、自身連勝ストップ

 1回、坂口に二塁打を許し悔しがる青柳
3回、村上に3ランを許した青柳は打球を見上げる(撮影・田中太一)
 3回、村上(左)に3ランを浴びる青柳
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 「阪神0-12ヤクルト」(7日、甲子園球場)

 思わぬ展開に、聖地は重い空気に包まれた。阪神・青柳が5回8安打5失点。ここまで4戦3勝負けなしと好相性だったヤクルトに今季初黒星を喫した。5月14日・巨人戦から継続していた連勝も8でストップだ。

 「チームも良い流れで迎えた試合でしたが、自分の投球で水を差すような形になってしまい、本当に申し訳ないです」

 相手の対策にのみ込まれたかのようだった。この日の敵陣は、右腕に対して今季12打数1安打の山田がスタメン落ち。その打線に、いきなりつかまった。初回、坂口に右翼線への二塁打を浴びると、続く青木に外角低めシンカーをうまく拾われて先制点を献上。二回には2死からサンタナに右翼ポール際へソロを被弾した。

 一方で、苦手とする相手にはまたしてもやられた。0-2の三回1死一、二塁。内角に投じた初球シンカーを、村上に完璧に捉えられた。右中間席へ一直線に飛び込む特大の3ラン。これで、村上とは今季11打数6安打と苦しめられている。

 前回8月31日・中日戦に続き、2試合連続の5失点。矢野監督は「それ(対策)は今までもやってくることやし。そうやってやられている中で成長できてきた部分もあるし。まだまだ成長せなあかんところもある」と渋い表情を浮かべた。次週14、15日のヤクルト2連戦で先発の可能性もあるだけに、このままでは終われない。

 本来の姿を見せたかった。この日、侍ジャパンの稲葉監督が東京五輪後のあいさつのため、試合前練習中の甲子園を訪問。登板前の最終調整を終えた青柳は、岩崎とともに稲葉監督のもとへ駆け寄り、満面の笑みで言葉を交わした。

 「(青柳)本人の中では悔しさが残る大会で。その中でも学ぶことというのはあったと思いますし、もっともっと成長していく姿を見ていきたい」と稲葉監督。その期待に応えるべく、次戦で悔しさを晴らしたい。

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