阪神・高橋 最終兵器や!9日ヤクルト戦で今季初先発 状態次第では19日・巨人戦へ

 投内連係でダッシュする高橋
 マウンドの感触を確かめる高橋
 キャッチボールで調整する高橋
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 優勝戦線へ最後のピースが帰ってきた。9日・ヤクルト戦(甲子園)で今季初登板初先発に臨む阪神・高橋遥人投手(25)が6日、甲子園での投手指名練習に参加。「一つでも多く勝ちにつながるような投球を」と覚悟を示した。9日の内容次第では19日、24日~26日の巨人戦先発の可能性もある左腕だが、まずはツバメ退治に全力を注ぐ。

 ノック終了後、先発陣が外野に向かう中で高橋だけがマウンド上に残った。完投勝利を挙げた昨季10月5日・巨人戦以来339日ぶりの甲子園先発を前に、久々にマウンドからの景色を一望する。傾斜の上で、一度だけ投球動作を確認。自らの“働き場”に帰ってきた左腕からは強い覚悟がにじんでいた。

 9日・ヤクルト戦で迎える今季初登板初先発。シーズン最終盤での巻き返しへ、高橋は闘志を燃やしている。「本当に何一つ貢献できていない。(先発が)1年ぶりなどは関係なく、相手を抑えられるように思い切って投げていきたい」と全力投球で立ち向かう。

 春季キャンプでは開幕投手としての期待も受けたが、故障で前半戦を棒に振った。2月中旬に右脇腹の筋挫傷で離脱し、その後も上肢のコンディション不良で長いリハビリ生活を送ってきた。

 実戦復帰した7月25日のウエスタン・中日戦からは順調にステップを消化。6試合で計17回1/3を投げ、わずか1失点。防御率0・52と圧巻の投球で結果を残してきた。優勝争いが激化する中での1軍マウンドとなるが「一昨年、昨年と1軍で投げさせてもらった経験を生かして、期待に応えられるように」と狙うは満点快投だ。

 矢野監督も「元気で帰ってきてくれたんで遥人(高橋)の投球を楽しもうかな。どこで帰ってきてくれても戦力になってくれる投手だと思うので」と期待を込め、左腕に寄せる信頼は変わらない。

 昨季は12試合の登板中、巨人戦に6試合先発した。3勝3敗だが、防御率は2・03。9日の結果次第では、中9日で19日・巨人戦で先発する可能性があり、その後も24~26日の巨人3連戦で優先的に先発する機会が与えられるかもしれない。宿敵封じの“最終兵器”となりそうだ。

 高橋自身、残り試合に懸ける思いは強い。「目の前の試合に集中して一つでも多くチームの勝ちにつながるような投球を、投げた試合でできるように頑張りたい」。遅れてきたサウスポーが、Vロードを駆け抜ける猛虎の原動力となる。

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