岡田彰布氏が分析「阪神の勝因はリリーフ陣の好投と糸原の粘り」

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が4日、甲子園で行われた阪神-巨人戦で本紙の解説を務めた。大山の劇弾でサヨナラ勝ちしたゲーム。勝因に挙げたのはリリーフ陣と九回先頭で糸原が放った左前打。最終盤まで流れが定まらなかったゲームを制し、「非常に大きな1勝」と評した。

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 阪神にとっては非常に大きな1勝になった。第1戦とは違い、巨人が本気で勝ちに来ていた中で最終回に大山の一発でサヨナラ勝ち。勝因を挙げるとすればリリーフ陣と、糸原の粘りだろう。

 六回に岡本和の一発で逆転されたが、以降はリリーフ陣が踏ん張って“次の1点”を与えなかった。この試合は両軍とも続けて得点することがなかったシーソーゲーム。最終盤まで流れが定まらない中、巨人の守護神・ビエイラは前回登板の2日・ヤクルト戦で失点し、連続試合無失点記録が止まっていた。

 前日はベンチ外で1日空いたとは言え、ストッパーの心理として失敗した次のゲームは不安が残る。1点差で最終回の土俵に持ち込めたのが大きかったし、先頭の糸原が粘って左前打で出塁した。八回1死満塁の絶好機を逸したことで、このまま終わってもおかしくない流れを先頭のヒットが変えた。次打者・大山のサヨナラ弾を含め、非常に大きな一打だったと思う。

 昨日の1勝も大きかったが、この日の勝利はもっと大きい。これで阪神は余裕を持って第3戦を戦うことができる。逆に巨人は絶対に負けられない戦いを強いられることになった。残り40試合で勝負どころはまだ先にある。一気に3連勝とギアを上げて行くのはまだ先。ただ巨人に対して精神的優位で第3戦を戦えるようになったこの1勝は、大きな意味を持つだろう。

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