負ければ3位転落の阪神 秋山は6回3失点で降板 初回に味方失策から2被弾

1回、3点を先制されベンチへ戻る阪神・秋山拓巳。右は失策した阪神 ジェリー・サンズ=マツダスタジアム(撮影・田中太一)
1回広島2死二塁、阪神・秋山拓巳は広島・鈴木誠也に先制2ランを許す=マツダスタジアム(撮影・山口登)
先発し、投げ込む秋山(撮影・田中太一)
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 「広島-阪神」(29日、マツダスタジアム)

 自身初の2年連続2桁勝利を懸けてマウンドに上がった阪神・秋山拓巳投手(30)が6回7安打3失点(自責0)。負ければ首位陥落、3位まで転落するという一戦で思うような投球が披露できなかった。

 一つのプレーが、秋山のリズムを狂わせた。初回、野間、西川を難なく抑えた後だった。小園を一ゴロに抑え、三者凡退…と思われたが、サンズがボールをはじいて失策となってしまった。

 2死二塁となり、4番・鈴木誠に初球に投じた外角のカットボールを完璧に仕留められた。高々と舞い上がった打球は左翼席に着弾。先制2ランを打たれ、早くも先取点を奪われた。

 被弾した直後、坂倉にも外角の直球を右中間席ギリギリに運ばれ、この回一挙3得点を奪われた。サンズのあのプレーさえなければ…と思うようなシーンだった。

 二回以降は立ち直りを見せていく。三回はこの日初の三者凡退。五回は2死一、二塁とピンチを招いたが、会沢にフルカウントからカーブを投じ、なんとか左飛に打ち取った。

 昨季から今季にかけて広島戦は8連勝中。相性の良い相手だっただけに、白星を挙げたいマウンドだった。6回3失点と先発の役目こそは果たしているが、相手に先制点を奪われてしまったことがあまりにも痛かった。

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