【西山秀二氏の眼】ストライク一辺倒が招いた阪神・伊藤将の早い降板
「阪神2-10DeNA」(25日、京セラドーム大阪)
阪神・伊藤将は思わぬ早い回での降板となったが、集中打は裏返せばボールが集まったということだ。初回、先頭・桑原の2球目が、やや甘いスライダー系の球だったが、いい当たりのファウルとなった。
ここで伊藤将には「あそこはファウルにしかならない」と気付いてほしかった。となれば、右が並んだDeNA打線には、変化球ならばあれより内側に投げればいくらでもカウントを稼げた。
右打者の外へ投げるチェンジアップは、いい高さからボールになる、というものが見られず、浮いてしまっていたが、少なくとももっと内角を意識させられれば、より効果の高い球種となるはずだ。
つまりベースの幅、高低いずれも、ゾーン内に集まってしまったことでDeNAの、センター中心のバッティングの助けとなってしまった。
制球はいい。これまでのキレで勝負するスタイルから、ボール球も使って、計算しながらアウトを重ねていく投球を覚えていけば、右が並ぶ打線も怖くなくなるはずだ。
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