阪神・ルーキー中野 七回守備から球宴初登場 初打席8球粘って押し出しV四球

 7回、荻野の打球を好捕する中野
 9回、冷静に押し出し四球を選ぶ中野
 坂本(左)と話す中野
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 「マイナビオールスターゲーム2021・第1戦、全パ4-5全セ」(16日、メットライフドーム)

 期待のルーキーが、夢舞台で爪痕を残した。七回の守備から途中出場した阪神・中野拓夢内野手が、決勝の打点をマーク。4-4で迎えた九回2死満塁の球宴初打席で8球粘り、押し出し四球を勝ち取った。

 「シーズン中でもオールスターでも自分の役割は変わらないと思うので。そこをしっかりと見せることもできましたし、非常にうれしかった」

 待ち望んでいた交流も実現した。試合前、両チームの広報に連れられて巨人・坂本の元へ。あいさつを交わした後「守備の送球までの間であったり、状況に応じた守備をするっていうのを教わった」と約10分間、名手の言葉に耳を傾けた。

 その守備では、七回1死で代打・中村(西武)が放った三遊間深くへの打球を逆シングルで捕球し、すぐさま送球。華麗なプレーでアウトを稼いだ。ただ、直後の2死一、二塁で、ロッテ・荻野の内野安打を二塁に悪送球。同点の適時失策を犯しただけに、坂本の助言を第2戦とシーズン後半戦に生かしたい。

 第2戦は「9番・遊撃」で先発出場予定。故郷の山形県から両親が球場を訪れるといい「今日の菊池(涼)さんみたいな、活躍してる姿をお見せできるように頑張りたいと思います」とMVP級の活躍を目指す。

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