阪神G倒3・5差!七回無死二、三塁ピンチで降雨コールド 13年ぶり首位ターン王手
「阪神4-1巨人」(9日、甲子園球場)
“神雨”ごっつあんです-。阪神は七回降雨コールドゲームで巨人との重要な一戦に勝利した。8日・ヤクルト戦では雨が影響した青木の失策から逆転。この日もぬかるんだ内野が宿敵の2失策を呼び、キッチリつけ込んだ。そして七回表無死二、三塁のピンチを“消した”豪雨。10日も勝って、前半戦首位ターンを決めるで!
まさに恵みの雨だ。3点リードで迎えた七回。秋山が連打を浴びて無死二、三塁の大ピンチを迎えると、一気に雨脚が強まった。
たまらず真鍋球審が中断を宣告。両軍がベンチに引き揚げる中、雨脚が弱まったと思ったら、再び強くなるの繰り返し。内野には、見る見るうちに水たまりができていった。
27分間の中断を経てコールドゲームが決定。宣告時には雨はほぼやんでいただけに、巨人の宮本投手チーフコーチは「Why?」とばかりに両手を挙げてアピールする。原監督も球審に説明を求める場面もあったが、突然の雨でシートを敷くこともできず、整備は不可能と判断。甲子園の伝統の一戦では4月6日に続き、今季2度目のコールドゲームで阪神の勝利となった。
「結果的にスグル(岩崎)もスアちゃん(スアレス)も休ませられたし、明日にもつながる勝ち方ができたと思う。運も味方についてくれた」と矢野監督。神宮からの移動ゲームで臨んだ首位攻防3連戦の初戦で思わぬ形の勝利を収め、安どの表情を見せる。
三回には先頭・佐藤輝の強烈な一ゴロをウィーラーが後逸し、続く中野が遊撃正面へ放ったゴロを雨にぬかるんだグラウンドのせいか、名手・坂本がまさかのトンネル。併殺どころか無死一、三塁の好機となり、先制点につながった。
前夜のヤクルト戦でも八回、雨が激しく降る中で糸原の左飛を青木が落球したことが逆転劇につながった。そしてこの日の絶妙なタイミングでの大雨。神風ならぬ“神雨”が阪神に降り注いでいる。
ラッキーとも言える勝利が続くが、2点目の適時打を放った糸原は「首位攻防戦ということで気持ちも入っていた」と明かし、「チーム全員で“打線”で点が取れている」。交流戦明けはつながりを欠き、得点力不足にあえいだ打線が上向いてきていることに手応えをにじませる。
これで巨人を3・5ゲーム差と突き放した。10日も勝って連勝を決めれば2008年以来、13年ぶりとなる前半戦の首位ターンが確定する。天も味方につけて、矢野阪神が息を吹き返した。
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