阪神・ドラ1佐藤輝 お目覚め猛打賞!バット寝かせる新フォームでプチスランプ脱出

 「広島0-5阪神」(3日、マツダスタジアム)

 両手に残る感触が心地いい。悩める怪物ルーキーが雨のマツダでお目覚めだ。今季2度目のベンチスタートから一夜明け、6月12日・楽天戦(楽天生命)以来、今季5度目の猛打賞をマーク。「しっかり自分の打撃を見つめ直して今日はそれがうまくいきました」。阪神・佐藤輝は、納得のスイングに復調気配を漂わせた。

 二回1死から先発・大道のスプリットを捉えて右翼線二塁打とすると、七回はマルテの「ラパンパラ」の余韻が残る中、コルニエルの147キロフォークを中前へ。八回は左腕バードの147キロ速球を右前にはじき返した。

 前日の打撃再チェックが功を奏した。ティー打撃中、井上ヘッドコーチから左膝の動きについて指摘を受けたもようで、フリー打撃の合間には矢野監督とにこやかに話す場面もあった。さらに北川、新井両打撃コーチが見守る中、スタッフが真横、後方から動画撮影し、さまざまな角度から改善点を洗い出した。

 試合後、佐藤輝は修正点を「構え」と明かした。「構えを変えていいイメージでいけました。いくつか細かい部分はありますけど、一番は構えでしっかり自分の形を作ることを意識しました」。この日はややバットを寝かせているように見え、手応えを深めた様子。新人離れした修正力に矢野監督も一安心だ。

 「バッティング練習もこの2日間、内容もいいし。昨日(2日)きっかけみたいなものがあった。すぐに結果が出たというのは本人も迷いなくこうやって打っていこうという気持ちに変われる」

 疲労も考慮された前夜のスタメン落ちで心も体もリフレッシュ。“プチスランプ”も脱出し「いいきっかけに、打てるようにやっていきたい」と力を込めた。首位死守へ、ルーキーの大暴れは欠かせない。9試合遠ざかる豪快なアーチも、間もなく飛び出しそうだ。

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