“マー君対決”は阪神・伊藤将の勝ち ドラ2も光っテル!4戦ぶり4勝目

 「楽天1-9阪神」(12日、楽天生命パーク宮城)

 このルーキーもただ者ではない。1点差に追いつかれて迎えた阪神、五回の攻撃。2死一、三塁と追加点の大チャンスで中野が盗塁死に終わった。

 いかにも流れが楽天に傾きそうな状況。それでもドラフト2位・伊藤将(JR東日本)は動じることはなかった。直後の楽天の攻撃をあっさりと三人で片付けると、その後の六、七回も続けて三者凡退に斬ってみせた。

 この日は低めへの丁寧な投球で序盤からゴロの山を築いていった。四回、島内にソロ本塁打を浴びるも勝負どころからギアを上げる。五回以降をパーフェクトに抑えて、7回114球、1失点で中継ぎ陣へとつないだ。

 開幕から無傷3連勝を決めるも、その後は試合の勝負どころと思える場面で被弾して3連敗。苦しんだ後の4勝目に、「粘れない投球が続いていたので、ちょっとはチームに貢献できたかな」と試合後は笑顔を見せた。

 前日には「伝説の投手」と評した田中将との投げ合い。球界を代表する「マサヒロ」と、虎のルーキー左腕「マサシ」の“マー君対決”を制して、「対戦できて楽しかった」と振り返る大物ぶりものぞかせる。

 いまや地元・千葉県横芝光町ではヒーロー的な存在だ。5月末には父・正宏さんがコーチを務める地元チーム「南条日吉スポーツ少年団」に、前面に牙をむいた虎の顔があしらわれた、あの「ウル虎ユニ」をプレゼントした。子供らは大喜びで練習試合でも着用は父・正宏さん提供。ド派手なユニホームで、相手チームをビビらせているという。

 ルーキーながら貴重な左腕として先発ローテションを守る。「勝ちから遠ざかっていたので、ここからまた流れを作って貢献できるように頑張っていきたい」。チームの快進撃を支え、地元の野球少年に夢を与えていく。

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