阪神・藤浪 八回の男になる!岩崎、小林離脱で福原コーチ方程式入り示唆

 4日のソフトバンク戦の9回に登板し、気迫のこもった投球を見せた藤浪
 キャッチボールで調整する藤浪(代表撮影)
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 チームの緊急事態を救ってくれ-。阪神の藤浪晋太郎投手(27)が「八回の男」になる可能性があることが7日、分かった。この日甲子園での投手指名練習に参加していた福原忍投手コーチ(44)が示唆した。4日・ソフトバンク戦(甲子園)で1軍昇格し、中継ぎに配置転換。球場の雰囲気を大きく変えることのできる右腕が、4月28日以来の連敗となった悪い流れを断ち切る。

 窮地を救うのはこの男しかいない。今季の開幕投手を務めた藤浪が「八回の男」になる可能性が出てきた。交流戦に入り、開幕から勝利の方程式を任されてきた岩崎、小林が離脱。ブルペン陣が不安定な状態の中、右腕に白羽の矢が立つ。

 甲子園で行われた投手指名練習を見守った福原投手コーチは今後の藤浪の起用法について、「まだ勝ちパターンと決まっている訳ではない」と前置きしながらも、包み隠さずに話した。

 「競っている場面や厳しい展開で投げることも今後は出てくる可能性もある。どんな場面でも晋太郎(藤浪)らしい投球を期待したいですね」

 藤浪は4日・ソフトバンク戦(甲子園)で岩崎の登録抹消に伴い、緊急昇格した。同日、5点リードの九回。リリーフカーに乗った197センチの男が聖地に姿を見せると、割れんばかりの拍手が起こった。最速157キロの直球を繰り出し、試合を締めくくった右腕。球場の雰囲気、試合の流れを変えることができる藤浪は今のチームに欠かせない存在だ。

 実績もある。昨季も中継ぎで13試合に登板。防御率2・35と安定した成績を残し、自己最速の162キロも計測した。チームは5日の同戦で10失点を喫し、今季のデーゲーム初黒星。さらに、6日・同戦でも8失点し、4月28日以来の連敗。交流戦の救援防御率は4・95とリーグワースト2位で苦しい台所事情となっている。

 8日からは札幌ドームで日本ハムと対戦。福原コーチは「イニングの先頭を抑えることを特に意識してほしいですね。あとは自分の持っているボールを信じて、投げ込んでいくことが大事なのかなと思います」と藤浪を含めた中継ぎ陣に奮起を求めた。

 ブルペンが一丸となって守護神・スアレスにつなぎたい。その重要な一翼を担うのが藤浪だ。「現状与えられた仕事なので、そこで結果を出したい」と話していた右腕。チームのために腕を振る覚悟はできている。交流戦は残り6試合。中継ぎ陣再建の鍵は、藤浪が握っている。

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