阪神 試合前からドタバタ 2戦連続3失策で日曜神話&オセロ止まった
「阪神3-8ソフトバンク」(6日、甲子園球場)
行楽日和の甲子園。スタンドからは何度もため息が漏れ、時には怒声も飛んだ。阪神はプロ野球タイ記録の16試合続いていた、連勝&連敗無しの“オセロ珍現象”は黒星でピリオド。日曜日の連勝も「9」でストップとなった。
予期せぬアクシデントに見舞われ、試合前からドタバタだった。当初、先発予定だったガンケルが5日の練習後に喉の痛みなどを訴え登板回避。2軍戦に先発予定だった西純が緊急登板したが、初回にいきなり3失点。ルール上、ガンケルがベンチ入りとなった条件で、ビハインドを背負う展開となった。
「これは今年も起こりうることやし。だからこそ悠輔(大山)とかそういうところに引っ張っていくところを見せてほしかった」と矢野監督。いきなり浴びた先制パンチを含め、苦しい状況だったからこそ、4番であり主将の大山に期待を込めていたが…。
大山は二回にチーム初安打となる右前打、四回無死一塁では中前打でチャンスを演出。和田攻略へ快音を奏でたが、前日に続き守備で痛いミスが出てしまう。0-3の四回は2死無走者から一塁へ悪送球。2試合連続の失策をきっかけにピンチを招き、2番手・斎藤は今宮に適時打を浴びた。流れを考えても重い4点目だった。
守備の乱れは八回にも連鎖した。無死一塁で二盗を阻止しようとした坂本が二塁悪送球。2死三塁からは今宮の二遊間への打球を遊撃・中野がグラブに当てながらはじき、2試合連続1試合3失策に。これで12球団ワーストの42失策となった。
「チーム状態としてはいろんなことがありますけど、全員でやっていければ乗り越えられる部分がまだたくさんあると思うので」
連敗は4月27、28日・中日戦以来となる今季4度目で、甲子園1カード内に限れば今季初となったが、矢野監督は前を向く。8日から札幌-仙台と続くビジター6連戦。チームを立て直し、試練の交流戦を乗り越える。