阪神・佐藤輝 “御礼”マルチ 球宴ファン投票12球団最多得票 

 6回、能見から右前打を放つ佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 8回、佐藤輝は右前打を放つ
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 「阪神2-1オリックス」(2日、甲子園球場)

 「マイナビオールスターゲーム2021」(7月16日・メットライフドーム、同17日・楽天生命パーク)のファン投票の中間発表が2日から始まり、阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が外野手部門で両リーグ最多得票を獲得した。投票期間は20日までで最終結果は28日に発表されるが、12球団最多得票で選出されれば新人選手では史上初の快挙となる。この日、佐藤輝は試合でも能見から右前打を放つなどマルチ安打の活躍を見せた。

 かつての“虎のエース”との勝負が、ドラフト1位・佐藤輝(近大)の心に火をつけた。1点リードの六回からマウンドに上がった能見と初激突。幼い頃から見ていたベテランとの真剣勝負が、甲子園で繰り広げられた。

 無死一塁で回ってきた第3打席。カウント2-2から能見の高めに浮いたフォークを逃さない。真芯で捉えた当たりは右前打となり「ランナーが一塁だったので、なんとか粘って前に飛ばそうと思った結果。良かったです」と笑みを浮かべた。

 両者の対戦時は独特の雰囲気があった。一球一球に阪神ファンから歓声が上がる。左腕が虎党に愛されていた選手だと打席で改めて実感した佐藤輝は、「いつか自分もそうやって拍手が起こるような選手になりたい」と能見のように愛される猛虎戦士を目指す覚悟だ。

 オープン戦からこの日の第2打席までを含め、オリックス戦は13打数無安打、7三振と苦杯をなめさせられていた。しかし、能見撃ちを起点に、八回にはK-鈴木から右前打を放ち、1試合3発放った5月28日・西武戦以来の複数安打を達成だ。

 この日は「マイナビオールスター2021」のファン投票中間発表が行われた。佐藤輝は外野手部門で4万7769票を集め、両リーグ最多得票を獲得。「すごく驚きましたけど、素直にうれしいです」と、喜びを隠せない。

 13本塁打を放つ怪物級のパワーが、ファンの心を魅了する。最終投票結果で12球団最多得票での選出となれば、新人史上初の快挙だ。「もちろん選ばれたい。選んでもらえるような活躍をしたい」。人気抜群、実力も申し分ない虎の若き大砲が夏の祭典を視野に、豪快な花火を打ち続けていく。

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