阪神・矢野監督、5回無安打投球の西純に代打「そこだけ迷いました」

 9回、青木が凡打に倒れた瞬間、プロ初勝利となりガッツポーズをして喜ぶ西純(撮影・田中太一)
 プロ1勝を挙げ、ポーズをとる矢野監督と西純(右)=撮影・北村雅宏
 5回、先制ソロを放った近本を笑顔で迎える西純(撮影・田中太一)
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 「阪神3-1ヤクルト」(19日、甲子園球場)

 阪神高卒2年目の西純矢投手(19)がプロ初登板初先発で初勝利を飾った。5回87球を投げて無安打、奪三振1、与四球4で無失点の快投を披露。阪神の10代の投手によるプロ初先発初勝利は、12年の岩本輝以来。阪神のドラフト1位入団の投手が、初登板初先発で5回以上を投げて無安打無失点に抑えたのは球団史上初の偉業となった。

 初回いきなり2連続四球を与え、無死一、二塁のピンチを招いたが、直球主体の強気の投球で主軸を断った。矢野監督は「5回ゼロは100点だと思う」と絶賛。「俺もいろんな初登板のピッチャー受けてきたけど、みんなよくあるのはああいうふうにこうストライクが入らないという。緊張もあるから。その中で、結果ゼロで帰ってきたというところにアイツの何かこう勝ち運というか、また結果ゼロで抑えたというところからいうと、気持ちの部分で切り替えたり攻めていく気持ちというのがあるのかなというふうには思えた」と堂々の初陣を喜んだ。

 五回にひとつの決断を迫られた。先頭打者だった西純に代打を送ったシーンだった。

 「うーん、ゼロ、ヒット一本も打たれてないっていうとこだけ迷いましたけど、それ以外はね、今日は短いイニングで、まずは経験してもらうっていうところがね、一番大事なことだと思ったので。そこだけ迷いましたけど、他は迷ってませんね」と明かした。

 堂々のデビューを果たした19歳。「ジュンヤ自身ね、お母さんを喜ばせたいとかね、高校野球のときでも天国のお父さんにっていう思いで投げてきたのが、プロとしての第一歩がね、今日踏み出せましたので、そういうところで僕たちはファンのため、応援してもらえる人のため、思い描きながら頑張ってくれたらなと思います」と思いを寄せた上で「奥川や佐々木や宮城やあの年代にいいピッチャーがいっぱいいるから。そういうところのいいライバルを励みにして、またやっていける登板になったと思う」と同世代のレベルの高い競争を期待していた。

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