藤浪に喝!「このままなら昔の藤浪に逆戻りしてしまう」阪神レジェンドOBが警鐘

 23日のDeNA戦、5回、オースティンに死球を与え、頭を下げる藤浪(撮影・飯室逸平)
 23日のDeNA戦、5回、オースティンに死球を与える藤浪(撮影・田中太一)
 23日のDeNA戦、5回途中、降板する藤浪(撮影・山口登)
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 自分を信じろ!もっと自信を持て!

 1985年の阪神日本一メンバーで、トラボルタこと野球評論家の中田良弘氏(62)が24日、出場選手登録を抹消された阪神・藤浪晋太郎投手(27)にゲキを飛ばした。

 チームが今季初の3連敗を喫した23日、藤浪は4回0/3を2安打ながら、7四死球を与える大乱調で4失点で降板し、今季初黒星を喫した。

 中田氏は「ストライクを欲しがって、ボールを置きにいっていた。DeNAはスタメン野手5人が左だったけど、もっと右打者が並んでいたら、もっと四死球は増えていただろうね」と推測。

 制球が乱れた要因については「スライダーとカットボールの投げすぎじゃないかな。初回は腕が縦に振れているかなと見てたけど、二回以降はスライダーを曲げようとして腕が横降りになって、体が開いてしまって制球を乱していたね」と解説した。

 プロ9年目の今季、初めて開幕投手を務め、ここまで5試合に登板して2勝1敗、防御率2・60と奮闘していた右腕だが、完全復活を期待されながら、なかなか重い扉を開けずにいる。復活のカギはどこにあるのか。

 「藤浪は高校時代から縦に割れる大きなカーブを持っていたはず。その球を投げることだね。カーブは上から真下にたたきつけるイメージで投げるもの。ブルペンで直球とカーブを交互に投げる練習をしていけば、自然と腕が上がるようになって、腕を縦に振ることができるようになるはず」と中田氏は力説した。

 23日の試合で試合開始当初からセットポジションで投球していたことについても「今年はワインドアップで投げると決めていたんじゃないのか。目先の結果を欲しがって、『これで行く!』と決めたはずの自分の軸を変えてしまうのはどうなのかなと思う。スケールの小さい話だし、このままだと昔の藤浪、ここ何年かの苦しんだ藤浪に逆戻りしてしまうよ」と警鐘を鳴らした。

 打者が腰を引いてしまうほどの快速球がある。時に右打者の内角に抜けてしまう球もあるが、中田氏は「それを逆手に取らないと。相手は怖がってくれているんだから」と、対戦前から優位に立てているメリットを生かすべきだとも語った。

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