阪神・矢野監督 次こそ鬼門突破や「俺ららしい野球できてる」今季初東京Dで連敗

 「巨人8-3阪神」(22日、東京ドーム)

 もちろん悔しさはある。それでも一定の手応えも残った。阪神は宿敵との今季初の東京ドーム決戦。負け越しが決まった試合後、矢野監督は前を見据えながら言い切った。

 「負け越したけど、自分たちの野球はできたかなという部分の方があったと思う。全体的にちょっと疲れもあったりする時期になってくるけど、みんなが前を向いて俺ららしい野球はできている」

 この日は初回の攻防が明暗を分けた。巨人先発は8日の甲子園での対戦で、八回途中無失点と抑えられていた高橋。いきなり先頭の近本が左翼フェンス直撃の二塁打でチャンスを作った。だが、続く糸原の一ゴロで三塁を狙った近本が憤死。その後、好調マルテの二塁打などで2死満塁としたが、期待の佐藤輝はフェンス間際まで飛ぶ中飛に倒れて無得点に終わった。

 ここで得意の先制逃げ切りの形に持ち込めなかったことで、流れは巨人に。秋山が岡本和、重信に適時打を浴びて3点を失い、二回も2本の本塁打を浴びて3失点。「結果的にね。こっちがかみあわへんというか、そういう攻撃になっちゃったし。初回に何とかしたかった」と悔やむ。

 それでもズルズルと大敗しかねない流れを小野、馬場が食い止め、佐藤輝、北條が反撃の一打を放った。「あの展開になると、なかなか反撃もしにくかったけど。その中でも中盤にいけたというのはチームとしての粘りというものは出せたと思う」と振り返る。

 監督就任後の2年は2019年が10勝15敗、昨年が8勝16敗。阪神が大きく負け越したことが、宿敵の2年連続独走Vにもつながった。同じ轍(てつ)は踏むまい。次回対戦は2戦目に『伝統の一戦』2000試合を迎える5月14日からの東京ドーム3連戦。07年以来となる巨人戦勝ち越しを目指し、全力でぶつかっていく。

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