阪神の新外国人、メル・ロハス・ジュニア外野手（３０）＝前韓国・ＫＴ＝とラウル・アルカンタラ投手（２８）＝前韓国・斗山＝が２０日、西宮市鳴尾浜球場で２軍の試合前練習に合流した。来日後、初練習を終えたロハスは充実感をにじませた。

　「外で練習ができてすごく楽しかったですし、気分も良く練習ができました。あとはやっぱり外でしっかり準備をしてベストな状態で（１軍に）上がれるようにしたい」

　アルカンタラとキャッチボールを行った後、打撃練習を行ったロハス。スイッチヒッターの助っ人だがカーブマシンでは左打席に立ち、中堅フェンスにワンバウンドで直撃する強烈な一打を放った。

　そして、左の打撃投手相手のフリー打撃では両打席に立って振り込んだ。右打席に立った際は、ラストスイングで左越えのアーチを描いた。「バッティング練習中にホームランとは気づかなかったですし、ホームランを打つ練習をするわけではないので、自分のスイングで自分の野球ができるように練習しています」と笑顔。試運転は上々だ。

　近日中に実戦デビューする可能性が高い。この日、合流したのはファームだが「いいバッターがいるなあ、いいボールを放っているピッチャーがたくさんいるので、こういう才能ある選手たちと早くプレーしたい」と胸を高鳴らせている。

　昨年は韓国リーグで４７本塁打、１３５打点をマークしＭＶＰを獲得するなど実績十分。本調子のロハスが１軍戦線に加われば、間違いなくチームに勢いが増してくる。「チームを優勝に導けたら」。まずは鳴尾浜で万全の態勢を整え、戦闘態勢を作っていく。