「広島３－６阪神」（１日、マツダスタジアム）

　阪神は投打がかみ合い、連敗を「２」でストップした。糸原の１号３ラン、ドラフト１位・佐藤輝（近大）の２号ソロは相手に大きなダメージを与えた。ただ、それと同等に助っ人外国人の好走塁は価値があった。

　まずはサンズ。４点リードの四回無死一塁で佐藤輝が高々と三飛を打ち上げた。三塁・堂林から投手・中村祐がボールを受け取り、相手内野陣に隙ができたのを見て、一走・サンズが二塁へ進塁した（記録は野選）。

　矢野監督は「もともとね、サンズはそういう意識が高いし、チームとしても、もちろん大事やし。サンズの隙を突いた走塁は見事やった」と褒めた。

　さらにマルテは三走だった六回１死三塁でサンズが放った定位置より浅めの中飛でタッチアップ。大きな体を揺らして激走し、本塁に生還。貴重な追加点となった。

　指揮官は「マルちゃんがあそこのタッチアップで帰ってきたというのもチームとしても勢いつくし、価値もある」と高く評価した。

　２人の助っ人は打撃でも存在感を示している。「あの２人が打つことだけじゃなくて、そういう部分でも勢いとかムードを作ってくれたし。まあ、すごくいい走塁やったかなと思います」と、チームにもたらす好影響を実感していた。