阪神・井上ヘッド「責めるところ、非は一つもない」ドラ1佐藤輝の果敢な走塁を評価

 7回、安打を放つも二塁で憤死となり座り込む佐藤輝(撮影・田中太一)
 7回、右前打を放ち、果敢に二塁へヘッドスライディングするもタッチアウトになる佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 9回、二塁を狙うもアウトになるサンズ(撮影・飯室逸平)
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 「広島1-0阪神」(30日、マツダスタジアム)

 阪神は投手戦の末、今季初黒星を喫した。打線は4安打で完封負け。安打も少なかったが、もったいない走塁ミスもあった。

 まずは七回1死。ドラフト1位・佐藤輝(近大)が鋭い打球を右翼へ放った。右翼・鈴木誠がスライディングキャッチするのを見て、佐藤輝は果敢に二塁を狙った。ただ、鈴木誠の好返球に阻まれ、二塁で憤死した。

 さらに九回1死。サンズが放った右翼前方へのライナーを、スライディングキャッチで直接捕球を狙った鈴木誠がワンバウンドで後逸(記録は安打)。ボールが後方に転がるのを見て、サンズは二塁を狙ったが、余裕のタイミングでアウトになった。

 結果論ではあるが、走者が残っていれば、展開も変わっていたかもしれない。

 ただ、矢野監督も井上ヘッドコーチも佐藤輝を責めることはなかった。指揮官は「俺も全然、行っていいと思う。あれは相手が上なだけで。うちの野球はそういう野球なんで、あれは行っていいんじゃないかなと思うし」と積極的な姿勢を評価した。

 井上ヘッドも「セーフになろうと思って、アグレッシブに行ったから、責めるところ、非は一つもない。あれは行くべきだし、行った結果、鈴木誠也が上でストライクを投げてアウトになったっていう。それはしょうがない。そこは逆に、輝(佐藤)にはある意味、褒めてやりたいなってプレーしている」と話した。

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