阪神・西勇、コイ斬り無双や 森下かかってコイや!初陣からキラー再び

 30日の広島戦(マツダ)で今季初登板初先発する阪神・西勇輝投手(30)が29日、鳴尾浜で行われた投手指名練習に参加して最終調整した。広島戦は通算17試合の登板で10勝1敗、防御率2・23。さらに、マツダスタジアムでは9試合で6勝0敗、防御率2・11と無双状態だ。頼もしい鯉キラーが昨季新人王・森下との投げ合いを制し、チームを開幕4連勝にいざなう。

 開幕カード3連勝を飾ったチームにさらなる推進力を与える。30日の広島戦で今季初先発する西勇は「週頭の火曜日から6連戦が始まるし、先陣を切ることが大事なので。自分自身が長いイニングを投げて、残りの日を中継ぎがいい状態で投げられるように」とエースとしての矜持(きょうじ)をにじませた。

 広島戦は通算17試合に登板して10勝1敗、防御率2・23。さらに、マツダスタジアムでは9試合で6勝0敗、防御率2・11と圧倒的な力を見せている。だが、そんなプラスデータも「関係ない」と言い切る。「自分のピッチングをするだけ」といつも通り不動心だ。

 矢野監督は「最高の形で勇輝にバトンを渡すことができた」と声を弾ませた。チームは開幕3試合で12球団トップの21得点を奪い、ロケットスタートに成功。だが、30日の相手先発は昨季0勝3敗、対戦打率・184と苦しめられた森下だ。指揮官は「まずは勇輝が頑張ってくれるというのがうちの野球」と命運を託し、接戦を勝ち切る青写真を描いた。

 この日、背番号16は鳴尾浜の投手指名練習に参加。キャッチボールで汗を流した後に短距離ダッシュで体のキレを出し、もう一度キャッチボールを行って最終調整した。キャンプ途中にぜんそくの症状が悪化し、沖縄から帰阪する緊急事態となったが「1カ月で埋めることができた」と臨戦態勢は整った。

 「リズム、球数、イニングだったり。自分の役割を果たせればいいかなと思います」

 矢野監督が絶大な信頼を置く猛虎の大黒柱。開幕投手の大役は藤浪に譲ったが、エースは西勇で揺るがない。2021年シーズンの初陣でも“鯉キラー”と化して敵地で大暴れする。

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