【中田良弘氏の眼】阪神はリリーフ編成の上でドラ8石井大が面白い

 「阪神春季キャンプ」(22日、宜野座)

 ここまでの各投手の状態を見ると、全体の層が厚くなってきた印象だ。リリーフに目を向けると、勝ちパターンで想定されるのは抑えのスアレスと左で岩貞と岩崎の2人がいる。右ではエドワーズもいる中、同点やビハインドで投入される投手も重要となる。そこで面白いのが阪神ドラフト8位の石井大の存在だ。

 力強い直球とシンカーという武器もあるが、気持ちの強さも評価できる。21日の広島との練習試合では六回を3人で抑えたが、1死からのクロンに2ボールから直球を4球続けた。最後は7球目の変化球で空振り三振を奪ったが、変化球でもいいカウントで、直球で向かった「気持ち」の見える投球はリリーフに大切なものとなる。

 特に劣勢の場面においてそういった投球で相手を抑えると流れを呼び込める。そこから逆転する試合が増えれば優勝も近づいてくる。05年の優勝は「JFK」の3人だけでなく、桟原、橋本、江草という3人がビハインドの状況から勝ち試合につなぐ役割を果たしていた。石井大はルーキーながら、そういった仕事を果たせる力がある。

 もちろん石井大だけでなく、安心して任せられる右の中継ぎが出てくれば、例えばエドワーズを抹消して休ませるなど、野手を含めた外国人起用にも幅が出るはずだ。

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