阪神・梅野「優勝捕手目指す」 西山氏に激白「今年はチャンス」

 阪神・梅野隆太郎捕手(29)が、デイリースポーツ評論家・西山秀二氏(53)と15年以来6年ぶりに対談した。入団から7年間、優勝経験がない梅野は「優勝捕手を目指したい」と宣言。昨季は開幕から併用された悔しさをバネに、不動の正捕手の座を築くことを誓った。西山氏は投手陣のけん引役だけではなく、打てる捕手としての活躍を期待した。

  ◇  ◇

 西山秀二氏(以下、西山)「こうやって梅ちゃんと話すのは久しぶりやね。2年目だった15年のキャンプ中に対談でゆっくり話をさせてもらって。その後、金本前監督らと食事して以来だね」

 梅野隆太郎捕手(以下、梅野)「そうですね。今日はよろしくお願いします」

 西山「キャンプの調整はどう?ケガとかはないかな」

 梅野「自分なりには順調に来ていると思いますね。多少痛いところはありますけど、そんなに大きなことではないです。昨年はちょっと脇腹を痛めたんですけど、10日ほどで(1軍に)帰ってきて。以降も今のところは全く痛みは出ていないので。大丈夫です」

 西山「チームの雰囲気はどうかな」

 梅野「チーム全体を見た時に、今年は優勝するチャンスだなって思っています。戦力的にも。キャッチャーって(チーム力を)トータルで見るじゃないですか?投手はここ数年の防御率を見ても、数字はいいので。試合で勝ちきるところには投打がかみ合うことも必要ですけど、野手を含めてトータルで見た時に、なんかすごくワクワクしているんですよね」

 西山「ブルペンを見させてもらったけど、いい投手がたくさんいるね。シーズンを戦っていけると感じるよね」

 梅野「はい、たくさんいますね。十分戦えると思います。まだ実戦で経験が少ないピッチャーばかりなんですが、球筋や球だけで言うと『勝てるな』と。受け手からしたらそういう感じで捉えていますね」

 西山「阪神は去年まで経験豊富なベテランがいて、それはそれでいい方に回っていたけど、一気にいなくなって若返ったね。チーム全体の雰囲気がすごく変わって、声が出て明るく楽しくやっているように見えるね」

チームで盛り上がり

 梅野「いい意味での上下関係はありますけど、あまり下(後輩)が上(先輩)に気を使うっていうのはないかなと思います。今はすごく(戦力の)底上げができているんで。チームとしてやろうとしているところで、いいゲキが飛んでいますし。チームががっと盛り上がっているし、みんながいけるって思っているから結構いいと思うんですけどね」

 西山「個人的な成績はあまり考えていないかな」

 梅野「そうですね。自分は個人の数字よりも、このチームで優勝したいっていう気持ちが一番強いです」

 西山「梅ちゃんの立場的にもやっぱり優勝に貢献することが目標だね」

 梅野「やっぱり優勝捕手っていうのを目指したいですね」

 西山「同じ捕手出身として、ゴールデングラブ賞は続けて獲得してもらいたいね」

 梅野「周りに評価をしていただける時に一生懸命やって、インパクトを持ってもらえるように。やっぱりトータルですね。ケガをせずに戦い抜くっていうのがキャッチャーとして、体力的にも大事なことだと思うので頑張ります」

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