阪神ドラ4栄枝 出た“枝キャノン” スキ見逃さず原口刺した「強み見せられた」
「阪神紅白戦、白組3-3紅組」(4日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
いきなり“枝キャノン”が発動した。阪神ドラフト4位の栄枝裕貴捕手(22)=立命大=が、紅白戦で持ち味を存分に発揮。躍動感あふれるプレーで存在感を示した。
見せ場はゲームセット直前に訪れた。六回裏1死二塁。斎藤が投じたワンバウンドの球を胸で止め、一塁側に落とす。冷静に拾い上げ、二塁走者・原口の離塁が大きいと見るや、すぐさま二塁へスローイング。力強いストライク送球で刺した。
「原口さんが(塁間で)止まっていたので“これはイケる”と。自分の強みを見せられて良かったです」と笑顔で振り返る。
打撃では四回の第2打席で魅せた。1点を返し、なおも1死二、三塁から小野の148キロ直球を捉え、中越えの逆転2点適時打。12球団のルーキーで“最速”タイムリーとなった。
「真っすぐ一本に絞って、甘く来た球を捉えることができました」と話す背番号39。かつて同じ番号をつけていた矢野監督からのゲキが発奮材料になったという。「きのうの打撃練習で『そんなんじゃ、まだまだや』と…絶対に打ってやろうと思っていました」
他球団の“007”も警戒度を増した。広島の岩本スコアラーが「肩が強く、正確性もある。なかなか走るのは難しい」と言えば、中日・金子スコアラーも「バットも振れていたし、すごくいい捕手」と印象を語った。
上々の実戦デビューにも本人は「50点くらい。バッティングは80点くらいはつけられても、やっぱり捕手は守れないと」と気を引き締める。さらに「佐藤輝がかなり注目されているんで“栄枝もいるぞ!!”という活躍をしていきたい」と対抗心ものぞかせた。
試合後の声出しでは「梅野さん、坂本さん、原口さんにしがみついて頑張ります!!」と絶叫。先輩捕手へ追いつき追い越せの精神で鍛錬を続けていく。
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