阪神ドラ3佐藤蓮、魔球PJカーブ極める 中継ぎ殴り込みへ1軍春季Cで完全習得だ

 阪神ドラフト3位の佐藤蓮投手(22)=上武大=が22日、甲子園のブルペンで初めてピッチングを行った。捕手を立たせて20球を投げると、室内練習場で行われた新人合同自主トレ後に、オンラインで取材に対応。1軍メンバー入りが決まったキャンプでは、19年にリリーフの一角として活躍した、現パドレスのピアース・ジョンソン投手(29)の魔球“PJカーブ”の完全習得に意欲を見せた。

 満員の甲子園に、大好きなMr.Childrenの登場曲が流れ、ファンからは大歓声が響く-。思いは高まった。佐藤蓮が憧れの甲子園で初めてのブルペン入り。「イメージというか、ここで投げていくんだなと思いました」と充実の時間を振り返った。

 「変化球の割合を増やしてバランスを見ながら、徐々にこの前よりも感覚というか、ボールの勢いも上がっているなと感じているのでいい感じです」

 19日の鳴尾浜に続き、2度目のブルペン。捕手を立たせた状態で、直球とカーブを「半々くらい」の割合で20球を投じた。最速155キロの自慢の直球だけでなく、「自分の中で鍵となってくる」と話すように、カーブも持ち味。そこで参考にしているのが、2019年に阪神でセットアッパーとして大活躍したジョンソンだった。

 58試合に投げて40ホールド、防御率1・38と大活躍した助っ人右腕。代名詞の、速さがあり大きく曲がるパワーカーブで幾度もピンチを救った。佐藤蓮はその「PJカーブ」を大学時代から動画で研究。カウント球、決め球と幅広く使う軌道に目を奪われた。

 「理想の軌道としてるのはタテ。カーブの中で球速差をつけられるように。調子が良いときは130キロくらい出るときもあるので、そこを使い分けることができれば、もう1個レベルアップできるのかな」

 完全習得へ、“生の声”も大事な手がかりとなる。前日に1軍キャンプメンバー入りが決定。「どういうボールだったのか、どういう軌道できてたのか具体的に聞いてみたい」。実際にPJカーブを受けた捕手や、目の当たりにした選手に情報収集を試みる考えだ。

 今後の実戦次第だが、中継ぎが有力視される右腕。金村投手コーチは前日、「ショートイニングからになってくる」と話し、早ければ2月7日の紅白戦で腕試しとなる。

 「自分がマウンドに立つだけで安心だなって思われるピッチャーになりたいと思います」。チームとファンから信頼されたジョンソンのように。研究の成果に磨きをかけ、1軍の舞台へとかけあがっていく。

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