阪神・ドラ1佐藤輝 大山からホームランの極意学ぶ! フルスイングで屋外初打ち
阪神ドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が11日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場屋外での“初打ち”を行った。新人合同自主トレ後にオンライン取材に応じ、前日に初対面した虎の4番・大山から「配球の読み」、「思考力」などアーチストの極意をキャンプから学びたい考えを示した。
ソフトバンク・柳田ばりの思い切りのいいフルスイングを披露すると、鳴尾浜に快音が響き渡った。新人合同自主トレ3日目。第1クール最終日に、初めて屋外でティースタンド上の球を打つ「置きティー」がメニューに組まれた。
手になじむ感触を楽しむように白球を弾き返した佐藤輝。「(室内で)置きティーは毎日やっているので」と前置きしつつ、「もっといろんな種類のバッティングも増えると思うので、調整をしっかりしたい」とうなずいた。
10日にはチームの主砲・大山と初対面し、グータッチを交わした。昨季28本塁打を生み出した体に着目し、「(体は)もちろん大きくて、ホームランを打つには体が必要」と再認識。そして「いろいろ教えてもらえたら」と今後への期待感を膨らませる。
“大山塾”で学びたいことは何か-。「配球だったり、頭の(考え方)部分を聞いてみたいですね」と、打席内での“打撃脳”を挙げた。1軍キャンプ帯同が正式に決定すれば、大山と過ごす時間も当然多くなる。貴重な機会を生かしたい。
プロ入り前から大山とは縁があった。近大入学当初には、大山モデルの木製バットを使用。それから4年後、チームメートになった2人。バットで結ばれた不思議な“縁”は、何かの運命を感じさせる。
井上ヘッドコーチから2月9日の練習試合・日本ハム戦(宜野座)で“対外試合デビュー”を示唆された佐藤輝。1カ月を切った「2・9」に照準を定め、すでに動き出している。「野球選手は試合をしてなんぼだと思うので、そういうところで出してもらえるならうれしい」。キャンプからはいよいよし烈な競争が本格化する。“デビュー戦”でアピールするためにも、まずは鳴尾浜で抜かりない準備を進めていく。