阪神ドラ1佐藤輝 超瞬発力!187センチ94キロ巨体で30メートル走4秒0
パワーも瞬発力もピカイチや!今秋ドラフトで指名された阪神の新人9選手が6日、兵庫県西宮市の甲子園球場や球団施設の見学、体力測定などを行った。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=は、握力と立ち幅跳びで新人トップの数値をマーク。30メートル走も好タイムで潜在能力の高さを発揮した。また矢野監督が新人選手に行った訓示では「ポジティブのススメ」に感銘。指揮官の言葉を胸に刻み、プロの世界に飛び込む。
施設見学を前に甲子園室内で行われた体力測定。新人9選手中、一番の輝きを放ったのはやはりドラ1・佐藤だった。関西学生野球リーグで新記録の14発をマークした規格外のパワーを証明、そして187センチ、94キロの巨体からは想像しがたい瞬発力の高さも表れた。
最初の垂直跳びの時から上着とマスクを脱ぎ捨て、気合全開な佐藤。握力は右が76・1キロ、左が73・5キロで左右両方トップで、立ち幅跳びの2メートル81センチも9選手中1位と好記録を連発だ。権田トレーナーは「全体的にいい数字を残しています」と評価し、握力の強さが打者にどのようなメリットが生まれるかを説明する。
「バットとボールとのコンタクトの時に振り負けない、そういう関係性は握力が強い方がいい。瞬発的な力ですので速い球、強い球に負けないというのが握力にある。特に野手に関してはいろいろと良い面がある」。同じ左のスラッガー、ヤクルト・村上の入団前の握力は右72キロ、左71キロ。佐藤も強打者になり得る条件を備える。
それに加えて立ち幅跳びでトップの跳躍力。さらに30メートル走では4秒0の好タイムをたたき出し、同トレーナーは「あれだけしっかりした体格でありながらチーム内でも速い方。3秒台に迫る数値」と万能さを絶賛。佐藤は「(全ての面で)成長できるようにやりたいと思います」とさらなる高みを目指していく。
金言を授かった大きな一日でもあった。矢野監督と自身2度目の対面を果たした。訓示の中で心に響いたのはポジティブのススメ。「『言葉は大事、自分がプラスのことを言っていくと物事はプラスになる。マイナス(な言葉)を吐くと、そういうふうになってしまう』と。いい言葉をもらったので、それを心に入れながらやりたい」。決意は固まった。
甲子園歴史館に足を踏み入れると、往年の名選手たちのユニホームなど展示品に思わず目を奪われた。「阪神のすごい方たちのユニホームが飾られていたので、そこに並べるような選手になりたい」。資質の高さは抜群。あとはどのように根を伸ばし、大輪の花を咲かせていくか-。指揮官の金言を胸に、日進月歩の進化を遂げる。
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