阪神・大山「1番」あるぞ!矢野監督が示唆、打席増でタイトル獲得へ後押し
阪神の矢野燿大監督(51)が8日、自身初タイトルとなる本塁打王を狙う大山悠輔内野手(25)を、残り2試合は1番で起用する考えを示唆した。これまでの4番から、打席が多く回る打順に変更することを明言。3本差で追う岡本との“直接対決”となる10日・巨人戦(甲子園)から戴冠を後押しする。
ファンにとっても、チームにとっても、悲願となる生え抜きの本塁打王。まして巨人の4番・岡本と争った末のキングとなれば、これ以上の喜びはない。矢野監督が大山の打順を変更し、ラストスパートをサポートする。
「前の打順で打席に多く立って。順位も確定したし、ファンの皆さんもそういうことを求めていると思うので、そこはなるべくというか、現状そうしようかなと思っている」
チームは7日の広島戦に勝って、17年以来3年ぶりの2位が決定した。残りは2試合。4番としてAクラス入りに貢献してきた大山は、1番で起用されることが有力となった。
競争は激しさを増している。大山は7日にデーゲームの広島戦で28号を放って、岡本に1本差に迫った。
しかし、岡本も同日のナイターのヤクルト戦で2本塁打。31本塁打とされ、リードを3本差に広げられた。
ともに今季は残り2試合。追い掛ける立場である大山は、周囲の期待も力に変える。
「いろんな方の思いがあるのは分かっていますけど、今年一年やってきたことは最後までやり切らないといけないと思います。悔いが残らないように一打席一打席、一球一球をしっかり大事にしたいと思います」。この日は10日・巨人戦での“直接対決”へ向けて静養した。
阪神では91年限りで甲子園のラッキーゾーンが撤廃されて以降、本塁打王は誕生していない。大山が獲得すれば、1986年・バース(47本)以来34年ぶりとなる。日本選手では84年・掛布雅之(37本)以来36年ぶり、日本選手の右打者に限れば75年・田淵幸一(43本)以来45年ぶりだ。
「1番・大山」が、長年閉ざされている重い扉をこじ開ける。
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