阪神 大逆転劇!梅野V弾でAクラス確定 打線奮闘、最大6点差ひっくり返した
「阪神8-7ヤクルト」(5日、甲子園球場)
驚異の大逆転劇に、黄色く染まった聖地が沸いた。阪神は6点を追いかける苦しい展開になった猛虎打線だが、四回に打者一巡の猛攻で同点とすると、五回に梅野隆太郎捕手(29)の左中間へのアーチで勝負を決めた。チームのAクラス入りも確定。来季も、こんな試合頼むで!
大歓声に押された白球は、左中間スタンドまで到達した。今季最大6点差からの大逆転勝利。激戦に終止符を打ったのは梅野だった。7号ソロが決勝アーチ。エース・西勇の負けを消すべく、正捕手がバットで意地の一発だ。2年連続のAクラス入りを確定させた。
「たまたま勝ち越しのホームランを僕が打ちましたけど、きょうは全員で勝ち取った勝利だと思っています」
選手会長が一丸の勝利に胸を張った。6点を追う一方的な展開。それでも二回に組んだ円陣で主将の糸原が鼓舞した。「逆転するぞ!!」。四回、木浪、梅野の連打で一、二塁を作り、切り札の原口が「とにかく後ろにつなぐ気持ちで」と中前適時打を放つ。代打打率は・310。神様の一振りで望みをつなぐ。
さらに一、三塁から近本も中前適時打で続く。マルテの遊ゴロで1点を追加すると、2死二塁から大山が左前適時打。サンズの四球を挟んで一、二塁から、陽川の右前適時打で同点に追い付く。同じく最大6点差を逆転したのは、昨年10月5日のCSファーストS・DeNA戦。昨季終盤の猛攻を連想させた。
6点差を追い付けば、もうイケイケムードだ。続く五回、先頭の梅野が決めた。2ボールから3球目。見送ればボール球だったが、迷わずフルスイングした。「完璧。チームとして諦めない気持ちが出た」。出場4試合ぶりの安打が決勝点になり、ルーズヴェルト・ゲームを完成させた。
前夜のサヨナラに続き、大逆転勝利で連勝。一丸で2年連続のAクラス入りを決め、指揮官も「俺の目指す野球」と、理想を具現化した。「最低限というかね。巨人の優勝が決まった中でも、こういう試合をしてくれて監督としてうれしい」。リベンジを期す2021年につながる1勝。消化試合はない。残り3試合は、16年ぶりの悲願につながっていく。
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