【西山秀二氏の眼】阪神 来季へ見えた大野雄攻略の糸口

 「阪神3-1中日」(29日、甲子園球場)

 阪神が来季の優勝を狙うには各球団エースの攻略が必要で、大野雄は間違いなくその一人となる。今季はこれまで対戦防御率0点台と苦しんできたが、ようやくその糸口が見えた試合となった。

 初回、近本が出塁して再三、走る構えを見せた。これが大野雄の集中力を分散させ、続く糸原の同点二塁打を呼んだ。

 やはり走力のある選手が塁に出れば、投手は嫌がる。けん制も必要で、打者だけには集中できず、その間に打者も粘っていれば必ず甘い球が来る。

 序盤にこうした最高の形で得点でき、大野雄のリズムを崩し、6回で110球を投げさせられた。球数を増やさせるのは、パワーピッチャー攻略の基本となる。

 初回に近本が出塁しただけでも、大きな効果が見られた。これを甲子園でも、ナゴヤドームでも、近本だけでなく、複数の足のある打者がどんな形でも食らいついて出塁できれば、来季に大野雄を打ち崩す確率はさらに高まるはずだ。

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