阪神・矢野監督、続投要請方針に「応えたい」 会食騒動は猛省…ファンに謝罪

 「中日4-2阪神」(13日、ナゴヤドーム)

 阪神・矢野燿大監督(51)が13日、中日戦前に代表取材に応じ、今夏の広島遠征中に、内規を超える大人数での外食をしていたことが騒動になったことを謝罪した。また、藤原崇起オーナー(68)が来季の続投を要請する方針を固めていることを受け、受諾に前向きな姿勢を示した指揮官。それでもチームはミスと貧打が響いて中日に敗戦。来季へ向け、とにかく課題を克服する姿が見たい。

 世間、球界、ファンへ-。矢野監督は騒動から一夜明け、自らの口で謝罪した。

 「球団の方には事前に相談して許可をもらっていたとはいえ、自分自身の自覚の甘さと認識の甘さがあった。俺はファンの人を喜ばせたいと言ってるのに、今回の件でがっかりしたファンの人はいると思うし、申し訳ないと思っています」

 12日の一部報道で、今夏の広島遠征中に内規に定められた「4人以内」を上回る大多数で外食を行ったことが明らかになった。球団は同日、矢野監督からは事前に人数の相談を受け、許可していたことを発表。内規違反に当たらず、阪急阪神ホールディングス・角代表取締役会長グループCEOも、12日に報告を受けた結果、監督の責任は不問とした。

 ただ、指揮官は自身の行動を猛省。「グラウンドでも外でも監督としての自分自身のあり方というものを、改めて見つめ直していきます」と反省の弁を並べた。

 また、12日には藤原オーナーが3年契約の3年目となる来季も、続投を要請する方針を明言。正式な要請はシーズン後になるが、矢野監督は「すごく背中を押してもらうようなこと言ってもらっている。その気持ちに応えたいって気持ちは強い」と受諾に前向きな思いを語った。

 残り試合で来季につながる戦いを見せる決意も示したが…。この日の中日戦では、またしても守備の課題が露呈した。

 2点を先制した直後の初回無死一塁。サンズが京田の左飛に対してスライディングキャッチを試みたが、わずかに届かず。打球が左翼線を転々とする間に無死二、三塁となり、追いつかれるきっかけとなった。

 2-2の三回無死一塁でも、近本がアルモンテの浅い飛球に前進して捕球を試みたが、グラブの下をすり抜け、打球はワンバウンドして左足を直撃。無人の右翼へ転がる間に京田が生還し、決勝点となった。

 打線も大山の2ラン以降、追加点が奪えず「やっぱり点を取らんとね。勝野もそんなにいいっていう感じはしなかった。キリキリ舞いじゃないだけに悔しい」と指揮官。眼下の中日に0・5ゲーム差、4位・DeNAに2ゲーム差と迫られた。一連の騒動に区切りがついたからこそ、尻すぼみでは終われない。

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