阪神 サンズ&ボーア2者連弾!待ってました特大アベック!久々猛爆16安打9点!

 6回、左越えへソロを放つサンズ(右)と右翼スタンドへソロを放つボーア
 6回、サンズ(左)はボーアに迎えられタッチを交わす
 6回、ソロを放ち生還するボーア
3枚

 「広島1-9阪神」(8日、マツダスタジアム)

 阪神の悩めるSB砲がそろってお目覚めだ。3-0の六回、先頭のジェリー・サンズ外野手(33)が左越えに19号ソロを放つと、ジャスティン・ボーア内野手(32)も右越え16号ソロで続いた。今季3度目のアベック弾で火が付くと、先発全員の16安打9得点で大勝。2年連続カード勝ち越しを決めた。残り26試合、このような快勝劇を1試合でも多く見せてくれ!

 こんな“競演”が見たかったんや!極度の不振が続いていたサンズ&ボーアが10月に入って初めてスタンドへ放物線を描いた。助っ人コンビが織りなしたアベック弾が、マツダスタジアムの虎党を狂喜乱舞させた。

 3-0の六回、先頭は5番・サンズ。野村のど真ん中のスライダーを逃さなかった。左翼席への19号ソロで9月11日・広島戦以来、約1カ月ぶりのハッピーハンズを披露だ。

 「やっぱりホームランは気持ちいいもの。すごくホッとした。どうやってハッピーハンズをするか、忘れそうになっていたよ」

 打率は9月13日の・302をピークに2割6分台まで降下。5日・巨人戦から4番を外れていた助っ人は安どの表情を隠し切れない。

 サンズの一発の余韻に浸る間もないまま、次打者のボーアも続いた。カットボールを捉えると9月25日・ヤクルト戦以来の一発となる16号ソロが右翼席に飛び込んだ。今季3度目のSB砲アベック弾。球団新助っ人による2者連続弾は95年のクールボー&グレン以来、25年ぶりだ。

 ボーアが打席の裏側を笑いながら明かす。「(右翼席後方に見える会員制倉庫型店舗の)コストコを見ながら打席に立つことができた。コストコまで行かなかったけど、いい打球だったね」。“コストコ弾”が昨季のチーム本塁打数を抜く95本目の一撃になった。

 不振に苦しんでいた両助っ人だが、チームのためにと働きかけたことがあった。サンズは9月末に虎柄のハチマキを自費で購入し、選手にプレゼント。「何とか恩返しをしたくてね。感謝の気持ちとしてだよ」。自身は日の丸のハチマキ姿で練習を行い、人一倍気合が入っていた。

 ボーアは9月に甲子園でバックスクリーン弾を放ち、100万円を獲得していたが「みんなとシェアしたい」と選手やスタッフのためにお酒やドリンクを購入して手渡した。首位浮上を諦めないチームの結束を高めるため、一肌脱いでいた。

 両助っ人が着火した六回は6連打を含む打者一巡8安打の猛攻で一挙6点。今季2度目の先発全員安打での快勝劇となった。頼みのサンズとボーアに復調の色が見られたことが何よりも大きい。底は抜けた。残り26試合。ここからバットをさらに上昇気流に乗せていく。

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