阪神・梅野 復帰後初マルチ!4試合ぶりスタメンマスク、一時勝ち越しタイムリー

 3回、勝ち越し適時打を放つ梅野
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 「広島9-3阪神」(7日、マツダスタジアム)

 バットに正捕手の意地を込めた。3日の巨人戦(甲子園)以来、4試合ぶりにスタメンマスクをかぶった阪神・梅野がマルチ安打の活躍。劣勢の展開を強いられてもファイティングポーズは崩さなかった。

 まずは二回だ。無死一塁から左翼線二塁打を放って好機を拡大。小幡の2点適時二塁打につなげた。2-2の三回は勝負強さを発揮だ。1死一、二塁から左前へ運び、一時勝ち越し点をもたらした。

 守備でも存在感が際立った。先発・岩田らのワンバウンドに対し、体を張ってストップ。2年連続ゴールデングラブ賞に輝くブロッキング技術を駆使して、投手陣を鼓舞し続けたが…大量失点の負けゲームに笑顔はない。

 長いペナントレースは山あり谷ありだ。今季は日替わり起用から始まり、自力で正捕手を奪回。9月中旬には右脇腹を痛めて戦線離脱を余儀なくされた。それでもわずか12日間という抹消期間で1軍に戻ると、「元気な姿でプレーしているところを皆さんに見てもらいたい。最後まで戦い抜くことをモットーに頑張っていきたい」とファンへ約束した。

 ここ3試合は原口、坂本にスタメンマスクを譲り、ベンチを温める日々が続いた。残り27試合。3年連続の守備の勲章は射程圏内だ。最後の最後まで正捕手として、未曽有のシーズンを駆け抜ける。

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