阪神・梅野、中日3連戦中にも復帰へ「フルに近いぐらい動ける」

 阪神はコロナショックで主力を含む選手を欠く中、29日の中日戦(甲子園)から13連戦を迎える。矢野燿大監督(51)は28日、目の前の一試合一試合を現有戦力で戦い抜く決意を語った。また梅野隆太郎捕手(29)が中日との3連戦中にも復帰する見込み。待ちわびた選手会長がチームに勇気を与える。

 この苦境において訪れる“地獄”とも言える13連戦。「今の状態では先を見られる余裕はないしね、正直。“13連戦やらなあかん”というのは俺の中であるけど…」。矢野監督は素直な思いを吐露した。

 レギュラー二遊間の糸原、木浪に、今季はここぞの場面で存在感を示していた陽川。さらに投手に目を向ければ“勝ちパターン”を任されていた岩貞、岩崎に、貴重な中継ぎとして奮闘する馬場、小川もコロナショックで欠く状況である。

 10月2日からは、首位を独走する巨人を甲子園に迎え撃つが、そこを見据えて戦っていく余裕すらないのが現状だ。指揮官も一戦一戦を現有勢力で乗り切り、勝利へ結びつけていくしかないことを強調する。「連戦を考えると逆に重たいんでね。目の前の試合をどうやってみんなで勝つかというのはもちろんのこと、どう戦うかというところが俺らのやれること」

 その中で明るい材料もある。17日の巨人戦で途中交代し、右腹斜筋の筋挫傷で離脱した梅野が13連戦中にチームに戻ってくる。「もっと悪くなったらシーズンが終わるような感じになることも考えられた。我慢した方がいいんちゃうかと伝えたし、順調に来ているというのはいいこと」と指揮官も喜ぶ。

 24日に鳴尾浜で打撃、守備の練習を消化した梅野は「ほぼほぼフルに近いぐらい動けてるし問題ない」と順調な回復ぶりを強調。「早く上がって活躍したい、チームに貢献していきたいなってキャッチャーだから余計思う」と意気込む。

 29日に抹消期間は明けるが、慎重を期して29日の昇格は見送られ、順調ならば30日の中日戦にも復帰する見込みだ。選手会長でもある『扇の要』がチームの危機を救う。

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