阪神・矢野采配ズバリ!大山にバント「いや、普通に勝つために」一時勝ち越し呼んだ

 「阪神7-6広島」(13日、甲子園球場)

 その瞬間、甲子園がどよめいた。単なる驚きの反応に交じって、中には「え~」と不満げな声も響く。三回。同点に追いつき、なおも無死一、二塁の場面。打席に入った阪神・大山が送りバントの構えを見せた時のことだ。

 2球目にファウルで失敗した後の3球目も構えは変わらない。再び場内がざわつく。何とも言えない雰囲気の中で犠打を成功させると、ようやくざわめきが拍手へと変わった。

 大山は前日にV弾を放っている。場内の虎党は長打での逆転を期待したのだろう。それでも試合後に矢野監督は「いや、普通に勝つために選んだ策ですけど」と平然と振り返ってみせた。

 昨年8月22日のDeNA戦以来、通算4度目となる大山の犠打が効き、1死二、三塁からボーアの適時打で一時勝ち越しとなった。終わってみれば1点差での勝利。結果的に1点を取りに行く采配が勝ちにつながった。

 「つないでつないでという形で、乗っていける形を作れた。サンズが打って勝つことが多かったけど、それだけではチームとして乗っていけないからね」

 3人で5本の適時打と陽川の決勝弾。打線全体が上向いていることを指揮官は喜ぶ。4連勝で貯金は今季最多の4となった。15日からの巨人戦。悪あがきでも何でもいい。とにかくこの勢いで勝ってくれ。

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