阪神・陽川、バナナパワーでV弾 強烈ゴリラパンチ!矢野監督「3本の指に入る打球」

 「阪神7-6広島」(13日、甲子園球場)

 バナナパワーで阪神が4連勝。今季最多の貯金4とした。陽川尚将内野手(29)がバナナを食べてゴリラパンチをさく裂。同点で迎えた八回、バックスクリーン右へ勝ち越しの3号決勝ソロをたたき込んだ。15日からは敵地での「伝統の一戦」。この勢いに乗って、今度こそ虎の底力を見せつける。

 強烈なGP(ゴリラパンチ)で甲子園中の虎党が笑顔になった。「最高の気分です!」。お立ち台で陽川が声を弾ませる。歓声が巻き起こる中、ヒーローから驚きの告白が飛び出し、球場が沸く。

 「今日は途中から出る前にバナナを食べたので、それが力の源になったと思います」

 ゴリラの原動力はバナナだ。試合中に食べて力を蓄えた陽川から“バナナアーチ”が生まれたのは同点の八回。2死走者なしで迎えたこの日最初の打席だ。塹江の148キロ直球を一閃。「今までのホームランの中で一番感触は良かった」と本人も手応え完璧な一撃は、中堅右へ着弾する決勝の3号ソロ。まさに値千金の一発だ。

 満面の笑みでベンチに戻り、“ゴリラポーズ”で選手、スタンドのファンと喜びを分かち合い、江越からはバナナを手渡されての祝福だ。「あんまり食べない」というバナナを食した理由については「おなかが減ったので普通に食べただけです(笑)」と明かしたが、一発が飛び出しただけに、バナナパワーをバカにはできない。

 2試合連続スタメンが続いていたが、この日はベンチスタート。ただ、途中出場の想定はしていた。「自分の中でどういう場面で来たら、出るかなと考えながら。そうやっているので集中力を保てている」。八回2死から守備で一塁に入り、打席でも集中力を切らさず仕事を果たした。

 食すだけではない。スタンドから見える“バナナ”も力を与えてくれる。5日に黄色い巨大バナナがイラストされた自身の“バナナフェイスタオル”が発売され「やっぱりそれが原動力になります」と言い切る。球場中で掲げてくれたファンの目の前でのお立ち台では、陽川がタオルを広げ「力になります!」と感謝を口にした。

 矢野監督は「今まで見た中でも3本の指に入るような素晴らしい打球」とベタ褒めだ。15日からは首位巨人との3連戦が始まる。「あさっても勝つバイ」と宣言した陽川は「もっともっとゴリラポーズを出せるように」とGP量産を約束。勝利のアーチをスタンドに突き刺す。

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