阪神・高橋 巨人を倒す!逆転V正念場 秋山スライドせずキラー投入

 キャッチボールする高橋
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 「阪神(降雨中止)巨人」(6日、甲子園球場)

 遥人にG斬りを託す!阪神は6日、甲子園での巨人戦が降雨のため中止となった。7日の同戦(甲子園)には、この日の先発が流れた秋山を次カードのDeNA戦(横浜)へ回し、当初の予定通り中5日で高橋遥人投手(24)をぶつける。今季対戦防御率0・64の“Gキラー”は打倒・巨人へ向けて闘志を見せた。

 ゲーム差は7・5。巨人を相手にもう負けは許されない状況の中、矢野監督はあくまでも高橋にこだわった。

 「点を取ることも大事だけど“抑えることも大事”なので。遥人でいこうかなと」。6日の巨人戦中止が決定後、取材に応じた指揮官は7日の先発を当初の予定通り、高橋に託すことを明かした。

 コンディション不良のため開幕を2軍で迎えたこともあり、高橋が8月6日の巨人戦で今季初登板初勝利を果たした後も、次回登板までしっかり間隔を取るなど、無理をさせてこなかった。この日の中止により、中6日の間隔を取って、8日のDeNA戦(横浜)にスライドすることもできたが、今、最もイキのいい左腕を首位・巨人にぶつけることを決断した。

 本人も打倒巨人へ闘志満々だ。「ジャイアンツを倒さなければ上にはいけないですし、現状は一番上の順位にいるチーム。勝てるように自分のピッチングに集中したい」と気合が入る。

 高橋はここまで4度の先発で2勝1敗、防御率0・93と安定。巨人相手には2度の対戦で1勝1敗ながら、14イニングでわずか1失点、防御率は0・64を誇る。“Gキラー”を示す、この戦績こそ矢野監督が「抑えることも大事」と信頼を寄せるゆえんだ。

 今季初、プロ入り後3度目となる中5日での登板にも「もともと投げる予定で調整してきていたので、特に意識はしていません。状態も問題ない」。そうコメントした左腕は「しっかり自分のピッチングをして、ジャイアンツを倒せるように準備するだけです」と言い切った。

 今季の阪神は雨天中止となった翌日の試合は2戦2勝という“吉兆データ”もある。13連戦を回避できたことも含めて「(中止は)プラスに捉える」と話した指揮官は「もう勝つしかないので。その思いを前面にぶつけた一戦にしたい」と誓った。G斬りを託された遥人が、期待に応える投球でチームを勝利へと導いてみせる。

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