【中田良弘氏の眼】阪神・藤浪「一本足フィニッシュ」を決めること

 阪神・藤浪を入団時から見ているが、以前はフィニッシュで踏み込んだ左足一本でしっかりと立つことができていた。しかし、球団ワーストの1試合11失点を喫した5日は左足にきちんと乗れておらず、リリースポイントもまちまちだった。あれだけばらつくと、とても球をコントロールすることはできない。

 下がったり、横振りになったりとか、腕の位置ばかりを気にしているように見える。それではリリースポイントのばらつきは解消されない。左足一本で立てるようなフィニッシュを意識すれば、自然とそこまでの過程で腕も常に適切な軌道を通るようになる。

 それと球の回転を見直すべきである。「手首を立てろ」「もっと前で放せ」などと言うが、難しい。きれいな回転の真っすぐを意識すれば、自然と手首は立ってくる。今は真っすぐがシュートしたり、スライダーも引っ掛けが多かったり、ばらつきが激しい。基本である真っすぐの球筋が変われば、スライダーももっと良くなってくる。

 フォームを極端に変えることは難しい。(1)左足一本でフィニッシュを決める練習をする。(2)真っすぐの球の回転を見直す。深く考え過ぎず、シンプルにこの2点を意識すれば、次回登板までに改善できる余地は十分にある。

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