阪神・岩貞 ビックリ6日で3勝「ちょっと複雑な気持ち」打倒巨人へ意気込み

 7回、青木を打ち取りピンチを脱した岩貞
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 「阪神4-3ヤクルト」(3日、甲子園球場)

 “持ってる男”にまた白星が舞い込んだ。阪神・岩貞が打者1人をピシャリと抑え、今季5勝目をゲット。8月29、30日の広島戦に続いて、わずか6日間、5試合で3勝の荒稼ぎだ。

 「先発している時より勝ってしまっているので…ちょっと複雑な気持ちはあります」

 お立ち台では自虐的なコメントでスタンドを沸かせたが、堂々のヒーローだ。1点を勝ち越された七回2死一、三塁。能見のアクシデント降板によって出番は突然訪れた。「とりあえず早く肩を作ろうと思ってこっちで頑張って作りました」。わずかな時間の投球練習で肩を作ると、8月22日に満塁本塁打を浴びた青木に対して真っ向勝負だ。直球を3球続け、最後は内角高め143キロで二ゴロに打ち取った。

 「自分の中で一番いいボールを選択して投げるというところだけを考えて投げました。自分と梅野の意図、意識がピッタリ合ったボールで抑えられたので良かったです」

 8月中旬に中継ぎへ配置転換されてから、抜群の安定感を誇っている。厳しい場面での登板が続く中、「1勝をつかみ取ることの難しさ」を感じる日々。1日にはプロ初ホールドも記録した。「野球は試合が終わるまで分からない」。直後の逆転劇は奇跡じゃない。矢野監督も大絶賛だ。

 「あそこを頑張ってくれなかったら、流れ的にズルズルいく。しっかり中身のある投球をしてくれている。結果的にラッキーボーイになってくれている」

 昨年9月はガルシアが8日間で3勝を挙げ、CS進出の機運を高めた。今季もブルペンの絆は固い。4日からは首位巨人と4連戦。岩貞は「球児さんが言ってましたけど、巨人を倒してということだと思う。絶対に勝たないといけない」と力を込めた。逆転VへG倒4連勝を狙う。

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