阪神・西勇、また一発に泣いた セ・ワースト2位11被弾
「広島4-3阪神」(28日、マツダスタジアム)
お得意様相手に黒星こそ免れたが、チームにとって、痛恨の1敗となった。相手の先発はこの試合前まで3戦3敗だった天敵ルーキー・森下。必勝を期した一戦で阪神・西勇は今季2度目の中5日を託された。先発ローテの大黒柱としてベンチの期待に応えたかったが…またしても“一発病”に泣いた。
初回、2番・菊池涼に5号先制ソロを浴びると、二回には坂倉に3号2ランを許した。今季11被弾はリーグワースト2位だ。三回にはプロ12年目で初ボークを記録。試合前の時点で広島戦は通算14試合で8勝1敗、防御率2・38。マツダスタジアムでも同7戦5勝、防御率1・98。今季も3戦2勝と相性が良かっただけに、想定外の展開となった。
「序盤は苦しい展開でしんどい投球になってしまいましたけど、回を追うごとに何とか梅野のリードに応えることができるようになりましたし、梅野が引き出してくれました」
降板後、西勇が振り返ったように、四回からは3イニング連続で三者凡退に仕留めた。終わってみれば6回3安打3失点で、今季11試合目で10度目のクオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)。持ち味の粘投を発揮しただけに、序盤の3失点が最後まで重くのしかかった。
試合後、矢野監督は「あそこから粘るって簡単なことじゃない。本塁打で。いつもは粘って粘ってというのが西の持ち味だけど」と右腕を責めることはなかった。来週からは13連戦が控える。上位再浮上へ、指揮官の信頼に快投で応えたい。
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