阪神・矢野監督 ざんげ「あまりにも無抵抗」連夜零敗27イニング連続無得点
「巨人8-0阪神」(19日、東京ドーム)
あまりにもホームが遠い。阪神は2試合連続の零敗で4位に後退した。4番・大山が初回1死一、二塁の先制機で併殺打に倒れるなど、27イニング連続無得点の打撃不振は深刻だ。矢野燿大監督(51)は「あまりにも無抵抗で、ファンに申し訳ない」とざんげ。首位・巨人とは今季最大の7・5ゲーム差。「尻尾を巻いて帰るわけにいかない」。指揮官の言葉通り、きょう20日の3戦目こそは意地を見せろ!
気合が空回りしたのか。巨人との力の差なのか。本塁が遠く、2試合連続完封負け。矢野監督はファンへざんげした。
「我慢の時期だと思う。一年間の中でいろいろあるとは思うけど、あまりにも無抵抗で、監督としてファンの皆さんに申し訳ない。情けない試合をしてしまったな、と」
16日・広島戦での初回の2点を最後に、今季ワーストの27イニング連続無得点で2連敗。4番の第1打席の結果が、試合展開に影響した。
大山は初回1死一、二塁で2ボール1ストライクから甘い直球を見逃して、フルカウントから二ゴロ併殺打。セ・リーグの4番でワーストの得点圏打率・220に落ち込んだ。
対して、岡本は初回1死一、三塁で追い込まれた後に粘り、フルカウントからの7球目を捉えて先制の左前適時打。得点圏打率・347へと上げた。
もちろん得点圏に4度しか走者を進められておらず、大山一人の責任ではない。四回1死で20打席ぶりの安打となる左翼線二塁打を放ち、チャンスメークを果たした。矢野監督も「全員で戦っていくのがうちの野球だと思うんでね。一人一人が状態を上げながら、つなげていかないと」と全員に敗因を求めた。ただ、一気にムードを好転させられるのは4番のバット。結果的に初回の結果は、勝敗を大きく左右した。
東京ドームで開幕から5戦5敗は、1988年の開場以来初。首位・巨人とは今季最大の7・5ゲーム差で、4位に転落した。
今季は残り70試合。クライマックスシリーズがないだけに、20日の第3戦で、何としても歯止めを掛けなければならない。試合後にはコーチ主体で緊急ミーティングを実施。矢野監督は「状態が悪くても明日の試合は来る。その中でどうしていけるかというのが、プロとして大事な部分。尻尾を巻いて帰るわけにはいかない。全員でいくしかない」。これ以上、ファンを嘆かせるわけにはいかない。
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