阪神・北條 主将代行、満塁一掃V撃!前回ナゴヤD3タテのリベンジ成功!

 7回、1死満塁で北條は左越えに走者一掃の逆転適時二塁打を放つ
3枚

 「中日2-5阪神」(24日、ナゴヤドーム)

 キャプテン代行が決めた!阪神の北條史也内野手(25)が1-2の七回、1死満塁から走者一掃の左越え適時二塁打を放ち、逆転勝利。骨折で離脱した糸原の後を受け、矢野監督からキャプテン代行に指名された若虎が期待に応えた。チームは鬼門のナゴヤドームで今季初勝利。7月の月間勝ち越しを決め、再び貯金生活に入った。

 誰もがこの一打を待っていた。集中力を研ぎ澄まし、こん身の力でバットを振り抜いた北條。鋭い打球が左翼・福田の頭上を越えると、静まり返っていた虎党から拍手が一斉に注がれた。走者一掃の逆転適時二塁打。キャプテン代行が試合を決めた。

 「前の打席でチャンスをつぶしてしまったので、ここしかないと思って。青柳さんも頑張っていたので、何としても打とうと思っていた」

 勝負どころは逃さない。1点を追う七回だ。1死から3者連続四球で満塁となり、打席が巡ってきた。谷元から代わったばかりの4番手・岡田が2ボールから投じた3球目、真ん中付近に甘く入った直球を強振。前進守備の外野を越えた打球は、フェンスまで転がった。

 気迫の一撃に続々と塁上の走者が生還。一走・陽川も一気に三塁を蹴ると、次打者のサンズが、生還した植田が、そして熊谷が、ホームベース付近で必死に両手を振り下ろしながら呼び込んだ。必死の形相で滑り込み、間一髪のタイミングでセーフ。中日の与田監督がリクエストを要求したが、判定は覆らず。3点を奪い、試合をひっくり返した。

 人生初の大役を担う中、発揮した勝負強さ。ここまでチームをけん引してきた主将・糸原が右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折し、23日の広島戦から矢野監督に、キャプテン代行を任された。「自分らしく全力でプレーしようと思って。試合に出るときは思いきってやろうと思っています」。キャプテン代行になっても、これまでと変わらない姿勢で役目を果たしていく。

 苦しんでいた打撃の状態も上向きだ。開幕から出場11試合目となる21日の広島戦で今季初安打となる1号ソロをマーク。「(1本出て)気持ちはだいぶ楽になった」と完全に不振脱却したわけではないが、手応えは感じつつある。

 逆転勝利で7月の月間勝ち越しを決め、再び貯金は1。前回屈辱の3連敗を喫した敵地で今季初勝利を収めた。「この前のナゴヤドームでは3連敗しているので、その借りを返そうと思ってみんな必死でやっている」とチームの思いを代弁。残りの借りも返し、チームの勢いを再加速させる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス