阪神ボーア セ界制覇弾!猛打賞で打率3割 8戦連続安打、チーム4冠絶好調!

 7回、5号ソロを放つボーア
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 「阪神5-9ヤクルト」(15日、甲子園球場)

 もうこれはホンモノと言ってええんちゃう!?阪神はヤクルトに惜敗したものの、ジャスティン・ボーア内野手(32)=前エンゼルス=が、セ界制覇弾となる5号ソロを含む3安打1打点&激走で打線をけん引。打率、打点、本塁打の主要3部門だけでなく、安打数もチームトップに躍り出た。連勝は止まって再び最下位転落となったが、主砲のバットはとどまる気配を見せない。きょう16日のヤクルト戦で、4カード連続の勝ち越しを目指す。

 これぞ“ボーア砲”だ。豪快な打球音が夜空にとどろく。大歓声に乗った打球がバックスクリーン右に着弾したのを確認すると助っ人は、悠然とダイヤモンドを一周。ベンチ前で待ち構える仲間たちと一緒に、渾身(こんしん)の決めポーズ「ファイアボール」を披露した。

 破壊力抜群の豪弾は2点を追う七回に飛び出した。4番手・梅野の初球、高めに浮いた149キロ直球をフルスイング。打球は美しい放物線を描いて右中間席へ飛び込んだ。

 5カード連続アーチとなる5号ソロ。「いい感触だったよ」と納得の一撃で、セ・リーグ全5球団から本塁打をマークし、自慢のパワーを見せつけた。

 目覚めた助っ人のバット。二回1死走者なしで迎えた第1打席で右前打を放ち、8試合連続安打とした。さらに六回にはコンパクトなスイングで2番手左腕・長谷川の152キロ真っすぐを中前へ。その後、二塁から梅野の中前打で巨体を揺らしてホームに滑り込み、チームを鼓舞した。

 常に全力プレーを心がける大砲。慣れない環境で開幕から18打数無安打とつまずいたが、初安打以降は一気に好調モードへ。この日は来日2度目の猛打賞となる3安打をマークし、打率を・309へと上昇させた。

 矢野監督は「落ち着きというか、リズムとかも出てきてて、練習とかもしっかりやっているし。日本の野球に慣れてきたという部分もあるのかな」と成長を認めた。

 示している高い対応能力。「2巡目に入って投手に慣れてきた部分もあるし、情報も入ってきているので準備はできている」と明かすように打率・309、21安打、5本塁打、12打点はいずれもチームトップの4冠だ。

 自身の結果よりも悔やまれるチームの敗戦。一夜にして最下位に転落した。「勝つためにもっと打ちたいし、今日は負けてしまったけど、切り替えて明日からも勝ちにつながるようなバッティングをしたいね」。反攻のカギを握るボーアの打棒。4カード連続勝ち越しへ-。勢いに乗ったバットで、チームを勝利に導いてみせる。

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