阪神・矢野監督 采配ズバッ!負の流れ止めた 完封ペース青柳に代えて早め継投

 今季初勝利に笑顔でナインを迎える矢野監督
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 「ヤクルト1-4阪神」(23日、神宮球場)

 悪循環は自力で断った。目の前の勝利をつかみ取りにいく攻めの采配。阪神・矢野監督が開幕からの連敗を「3」で止めた。

 「うれしいよね。苦しんだ分、もちろんね。ここからスタートにできる勝ちにしてくれた」。12球団で最も遅い今季初勝利でも、エアハイタッチで共有した喜びは格別だった。

 4点リードの七回だった。青柳が先頭・青木に死球を与えると、交代を告げた。「いろいろ考えはあったんやけど、俺の中では一人出たら代えようというのは決めていた」。この場面まで1安打で77球。完封ペースだったが、左打者が続く場面で岩崎を送り込んだ。

 思い切った継投が奏功する。開幕戦で逆転2ランを浴びた岩崎は1回無失点。さらにホールドもセーブもつかない状況だったが、八回はスアレス、九回には藤川を投入。「ウチの勝ちパターンでいけたんで、いい勝ち方やったと思います」。流れが悪かったからこそ、チームとしての形にこだわった。

 今年は常に「日本一になる」と公言。春季キャンプは午前5時半に起床後、まず「俺は日本一の監督になるんだぞ」と口にして、一日をスタートさせた。

 恩人の訃報も頂点への思いを強くさせた。2月11日、野村克也氏が死去。矢野監督にとって人生で欠かせない恩師の一人だった。3月には都内の野村邸に足を運んで仏前へ。線香をあげて、供養と野球での恩返しを誓った。くしくも野村氏がヤクルトの黄金時代を築いた神宮球場でつかんだ20年初勝利。強い追い風を感じる白星となった。

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